「情無用の牧場(65)」

IL RANCH DEGLI SPIETATI(伊)「情無用の牧場」、MAN FROM OKLAHOMA(英)「オクラホマから来た男」劇場未公開

カテゴリー(Rick Horne)

監督ロバート・ホワイト(ロベルト・モンテロ)、脚本ヘルムート・ハーラン、撮影ジュゼッペ・ラ・トーレ、音楽フランク・メーソン(フランチェスコ・デ・マージ)、出演リック・ホーン、ホセ・カルボ、ジョン・マクダグラス、レオンティーナ・メイ

無法の町に新任保安官として赴任してきたオクラホマ・ジョンことダン(リック・ホーン)は、その手下たちが恐怖を振りまいているエドワーズ(ホセ・カルボ)一味を一掃するために力を尽くす。エドワードには甘やかされて育ったアル中の息子がいたが、エドワードは、ダンがこの息子を殺したと誤解して、郎党を率いて町に乗り込んでくる。町の男たちに手助けを頼んでも、皆臆病風に吹かれて手助けしようとしない。仕方なく相棒の老人と二人で一味を迎え撃とうとするのだが、最後には町民たちも銃をとって立ち上がるのだった、という物語。

当然ここで一味との大銃撃戦が始まるものと思いきや、なんと息子を殺した真犯人が明らかになり、エドワード自身が仇を討つとダンに町の平和を託して去っていく。米国製西部劇ですらあまりお目にかかれない、なんとも平和的な結末を迎えるのだ。史劇上がりの、主人公リック・ホーンもほとんど銃を撃つことがないというマカロニにあるまじき展開。

「荒野の用心棒(64)」が登場するまでの初期のイタリア製西部劇の実態が分かるなんとも残念な一本だ。ただし、音楽はフランチェスコ・デ・マージの手によるもの。「テキサス荒野の流れ星(67)」や「砂塵にけむるガンマンあわれ(決闘荒野のサボテン)(68)」などで何回も使い回しにされた音楽のオリジナルは本作品の主題歌である。