「荒野の金塊(70)」

EHI AMIGO! TOCCA A TE MORIRE(伊) 「おい、友よ、貴様は死んだ」、THREE BULLETS FOR A LONGUGUN(英)「長銃のための3発の弾丸」、TV公開題名「荒野の金塊」劇場未公開

カテゴリー(Beau Brummell)

監督ピーター・ヘンケル、脚本ボウ・ブランメル、撮影アンドレ・リーベンバーグ、音楽キース・マンフィールド、出演ボウ・ブランメル、キース・バンダーワット、パトリック・ミンハルト、ドン・マッコーキンデル、トォリオ・モネタ

珍しい南アフリカ製の西部劇。本来ならばマカロニウエスタンではないのだが、全体の雰囲気はマカロニウエスタンそのものなので、あえて取り上げることにした。主演の一人であるキース・バンダーワットは、おそらくマカロニウエスタンのファンなのであろう。本作の続編ともいうべき「人呼んでラッキー」も制作している。軍の手によって罪人の処刑がなされようとしたとき、一人の男の手によって囚人が救出された。救出された男ラッキー・ルチアーノ(キース・バンダーワット)は、救出した謎の男が、処刑執行の指揮官だった少佐が被っていた帽子を拾って着用したため彼を少佐(ボウ・ブランメル)と呼ぶようになった。

少佐の目的は、ラッキーが隠した黄金 の在処をつきとめることになったが、ラッキーはのらりくらりと少佐の追及をかわしながら、宝の在処に案内しようとはしない。途中で逃げ出したラッキーは、やはり黄金をねらうホークアイ(パトリック・ミンハルト)から捕らえられ、黄金の在処を白状するように強要されるがここもまた、少佐によって救出され二人の旅が再開される。ホークアイとその残党を協力して倒した少佐とラッキーはいよいよ黄金の隠し場所に到達するが、ここでなぜかあまり意味のないロシアンルーレットのシーンが挿入され、少佐の心意気に感じたラッキーが黄金を山分けにすることを了解するという展開。

見どころは、メキシコの廃墟で繰り広げられるホークアイの残党との対決シーン。敵の隙をつきながら次々と倒していくが、最後に残ったモーゼス(トォリオ・モネタ)と少佐は1対1の決闘で決着をつけることになる。右腕を負傷していたモーゼスの申し出で互いに左手でガンを抜く決闘をとなるのだが実はモーゼスは左利きだった。それでも、結局決闘で、少佐が勝利するのだから、この申し出はあまり意味がなかったということになるが、なかなかこの決闘シーンは格好良かった。

世界中にディープなファンをもつマカロニウエスタンは、愛好家である映画関係者の手によって本作をはじめ、タイの「快盗ブラックタイガー(2000)」や日本製の「スキヤキウエスタン・ジャンゴ(2007)」など、各国製のマカロニもどき作品を生み出していくことになるのだ。