「黒い殺し屋(71)」

BLACK KILLAR(伊・英)「黒い殺し屋(71)」劇場未公開

カテゴリー(Klaus Kinski)

監督ラッキー・ムーア、脚本ルイジ・アンジェロ、 チャーリー・フォスター、撮影フランコ・ビラ、音楽ダニエラ・パツッキ、出演クラウス・キンスキー、フレッド・ロブサム、マリナ・マリガン、マイケル・コビー、エンツィオ・ブラクリノ、テッド・ジョナス、ジェリー・ロス

町を暴力で支配する凶悪なメキシコ人ラモン、ペドロ、ミゲルのオハラ3兄弟(マイケル・コビー、エンツィオ・ブラクリノ)。そこは保安官も着任するやいなや殺される恐怖の町であった。中でも、紳士然とした末弟のラモンは、町でサロンを経営しながら山賊の兄二人を陰で操って町民たちの土地を我が物にする黒幕だった。ペドロ、ミゲルが率いる一味は牧場を襲い、牧場主ピーター・コリンズ(テッド・ジョナス)を殺すと美しいインディアンの妻サラ(マリナ・マリガン)に暴行を加えて立ち去った。しかし、牧場主には凄腕の賞金稼ぎとなっている弟バート・コリンズ(フレッド・ロブサム)がいた。彼は保安官バッジを手に取り、町の平和と兄の復讐のために立ち上がる。

題名の「黒い殺し屋」とは、山のように本を馬に積んで町にふらりと現れた法律家ジェームス・ウエッブ(クラウス・キンスキー)のこと。彼は町の治安を 維持するために秘密裏に派遣された男で、法律書と見せてそこには拳銃が仕込んであるのがミソ。若い保安官バートを陰から助けるこの正義の男をなんとクラウス・キンスキーが演じている。ただし、キンスキーは、バートの活躍をカーテンの隙間からこっそり見守るばかりで結局ほとんどなにもしないままで終わってしまう。そこに、目をつむれば、豊富なガンアクションとダニエラ・パツッキの軽快なマカロニ音楽でなかなか楽しめる作品に仕上がっている。

賞金稼ぎの主人公やクラウス・キンスキーの法律家にもまして、インディアン妻を演じるマリナ・マリガンが活躍するシーンが多いのも特徴。赤と青のバンダナを巻き胸元には、ずらりと並べたナイフという凶悪な出で立ちのペドロ、ミゲル山賊兄弟がけっこう簡単に彼女から倒されていってしまうのがおかしい。