「八百長には八百長で!(73)」

AMICO MIO, FREGA TU…CHE FREGO IO!(伊)「友よ、貴様が、いかさまで来るなら、俺もやるぜ!」ANYTHING FOR A RIEND(英) 「友のために、何ができるか」劇場未公開

カテゴリー(Bud Randall)

監督マイルズ・ディーン、脚本ディモフィロ・フィデーニ(マイルズ・ディーン)、ミラ・ビテリ、フィリッポ・パロレッド、撮影クラウディオ・モラビト、音楽ラロ・ゴーリ、出演レッド・カーター、バッド・ランダル、ゴードン・ミッチェル

マイルズ・ディーン監督の作品だからの一言で片付けられてしまうにしてもあまりにひどい内容のコメディ。何よりも、脚本が存在していたかどうか疑わしいほど、筋が行き当たりばったり。牧師の扮装をした、けちな泥棒ジョナス(レッド・カーター)と若いマーク(バッド・ランダル)は、黄金を発見したとはしゃぐ老人から情報を聞き出し、さっそく金脈を探しに向かう。極寒の山中でついに黄金を発見した二人は意気揚々と町へ向かうが、そこでは町のボス、ミューラー(ゴードン・ミッチェル)が、いかさま賭博にひっかけて二人の金を巻き上げようと待ち構えていた。

結局、賭博の腕はマークの方がプロのギャンブラーよりも格上だったため、業を煮やしたミューラーは手下を総動員して二人に襲いかかる。しかし、殴り合いでも二人は一味全員をやっつけてしまうというお話。驚くことにガンプレイは全くなし、銃声すらほとんど聞くことができない。話はあちこちに跳び、賭博師の手品のシーンや、不必要な殴り合いのシーンが長々と挿入されて時間稼ぎをしている。金鉱掘りの場面では、明らかにチャップリンの「黄金狂時代」を意識した、相棒が七面鳥に見えて追いかけるシーンがあったり、ジャンケンでどちらが見張りにつくかを決めるシーンなどがあったりして興味を引く程度。

やたらとノー天気な音楽もチッチョとフランコものの一つ「IL BELLO,IL BRUTTO,E IL CRETINO(67)」のテーマを使いまわしている。結局酒場の殴り合いが一段落したと思ったらそれでエンドマークとなる。あきれかえってため息も出なくなる作品。