「殴り込み兄弟(67)」

SETTE DONNE PER I MACGREGOR(伊)「マクグレガーのための7人の女」、 UP THE MACGREGORS(英) 「マクグレガー万歳」劇場公開作品、TV公開題名「夕陽の7人/殴り込み兄弟」

カテゴリー(David Bailey)

監督フランコ・ジラルディ、脚本フェルナンド・ライオン、ビンセント・イーグル、ポール・レビイ、フランコ・ジラルディ、撮影アレハンドロ・ウロア、音楽エンニオ・モリコーネ、出演デビット・ベイリー、アガタ・フローリ、アルベルト・デラクア、ニックアンダーソン、ロベルト・カマルディエル、レオ・アンチェリス、ヒューゴ・ブランコ、アナ・カザレス、ビクター・イスラエル

「禿鷹のえさ(66)」の続編にあたる。マクグレガー一族の活躍を描いた作品だ。今回も7人兄弟(正確に言えば従兄弟も併せての人数)がメキシコ山賊相手に活躍するが、長男のグレゴール役がロバート・ウッズから米国テレビ畑出身のデビット・ベイリーに代わっている。この役者交代劇の裏にはロバート・ウッズが相手役ロジータを演じるアガタ・フローリとうまくいかなかったからという理由があるらしい。

マヌエル・ザルソ演じる次男デヴィッド役がザルソからヒューゴ・ブランコに交代。前作では7人兄弟の中でけがをしてほとんど出番のなかった3男の牧師ジョニー・マクグレガー(サトウルノ・セラ)が今回は活躍するのが特徴。全体の雰囲気は前作品と全くおなじ。前作のラストでめでたく結婚することになったグレゴールとメキシコ娘ロジータとの婚約パーティー場面から始まるため時間的にも連続している。

物語はマクレガー一族がこっそりと地面に隠した黄金を牧場襲撃のどさくさに紛れて奪ったマクドナド(レオ・アンチェリス)一味を兄弟が追跡する話。7人は3グループに分かれてマクドナドの本拠地を捜索するが、なかなかアジトをつかむことができない。しかし、たまたま知り合った歯科医トレバー(ビクター・イスラエル)が、マクドナドの歯の治療に向かうことを知ったグレゴ ールは、トレバーのキャラバンに乗り込みマクドナドのアジトに潜入する。しかし、そのことを知ったロジータは、グレゴールがトレバーの娘ドリー(アナ・カザレス)と浮気していると勘違いしてマクドナドのアジトに乗り込んで来たため、グレゴールも一緒に捕らえられてしまう。危機一髪に陥ったところを他の兄弟たちや、隣人のドノバン(ロベルト・カマルディエル)一家が救出に現れ、マクドナド一味を一掃する。

なんともほのぼのとした展開は、テレビのホームドラマを観ているような気楽さで楽しめる。また前作では言及されていなかった隣人のドノバン一家には、これまた6人の年頃の元気な娘達がいるという都合の良い設定があって彼女達とマクグレガー一家の息子達の仲がどう展開していくかという楽しさもある。この設定は後年の中国製カンフー映画「少林寺2」にそっくり転用されていた。悪役のボスは例によってレオ・アンチェリス。虫歯が痛くてその腹いせに部下を射殺するという滅茶苦茶だが、どこかコミカルな役を、髭を剃り落とした精悍な面構えで演じていた。