「銃弾と屍(65)」

IL PIOMBO E IL CARNE(伊)「銃弾と屍」、BULLETS AND THE FLESH(英)「銃弾と屍」劇場未公開

カテゴリー(Dan Harrison)

監督フレッド・ウイルソン、脚本マリノ・ギロラーミ、ジーノ・デ・サンティス、撮影マリオ・フィオレッティ、音楽カルロ・サビーナ、出演ロッド・キャメロン、ダン・ハリスン、パトリシア・ビテルボ、エンゾ・ギロラーミ、マヌエル・ザルソ

エンツィオ・G・カスティラーリ監督の実父であるマリノ・ギロラーミがフレッド・ウイルソンの変名で監督。往年のハリウッドB西部劇スターであるロッド・キャメロンが頑固親父を演じる“ロミオとジュリエット”タイプのマカロニ。

インディアンが聖地としている森を切り開いて材木を切り出そうとする実業家ナサニエル(ロッ ド・キャメロン)は、チェロキーインディアンとの対立を続けている。そんな中で彼の娘マーベル(パトリシア・ビテルボ)とチェロキーの若者チャタ(ダン・ハリスン)が愛し合っていることが明らかになる。ナサニエルにはもうひとつこの愛を認められない理由があった。娘の母親である彼の妻はかつてインディアンに殺されていたのだ。しかも、チャタが酒場での殺人事件に巻き込まれ山に逃走したことによりナサニエルを中心とした自警団による山狩りが開始されることになる。

結末は二通りのバージョンが存在する。一つ目のパターンは、悲惨そのもので、チャタの身を案じて山に入ったマ ーベルを追っ手と勘違いしてチャタが射殺。さらにナサニエルの息子たちとの死闘で双方共が命を落とし、年老いたナサニエルだけが独り取り残される。

もう一つのパターンは、愛し合う二人の姿に撃たれたナサニエルたちが二人の行く末を見守るというパッピーエンドバージョンだ。基本的にインディアンとの悲恋がからむマカロニはいずれも救いのない結末を迎えるものが多いようで、パッピーエンドバージョンは後から撮り加えられたものと思われる。

主演のロッド・キャメロンはゲスト出演といった印象。真の主演はインディアンの若者チャタを演じるダン・ハリソンだが、彼はジュリアーノ・ジェンマ似のマスクの持ち主で、ナイーブな若者を好演している。