「七匹のプロファイター(66)」

SETTE MAGNIFICHE PISTOLE(伊)S「7丁の勇敢な拳銃」、EVEN GUNS FOR TIMOTHY(英)「ティモシーのための7丁の拳銃」劇場未公開、TV公開題名「七匹のプロファイター」

カテゴリー(Sean Flynn)

監督ロッド・ギルバート(ロモロ・グエリエリ)、脚本アルフォンゾ・バルカザール、ホセ・アントニオ・デ・ラ・ローマ、音楽ジーノ・ペグリ、出演ショーン・フリン、フェルナンド・サンチョ、イブリン・スチュワート、ダン・マーティン、スパルタコ・コンバルシ、ティト・ガルシア、

殺され役専門のどこかで見たことがあるぞという俳優達が集まってプロファイターの軍団を結成して、フェルナンド・サンチョ親分をやっつける話。全体的に明るく軽いコメディタッチに仕上げてある。

東部出身の若い弁護士ティモシー・ベンソン(ショーン・フリン)は、親から鉱山を譲り受けているが、その土地を狙ってメキシコ人のボス、ロドリゴ・ロドリゲス(フェルナンド・サンチョ)が襲撃を仕掛け大勢の犠牲者が出る。鉱山の管理を任されている監督のコーキー(ボルト・ペンダンティ)は、危機をティモシーに訴えるが、争いを好まない彼は、法にのっとって対処すべきと主張するだけ。力には力で対抗するしかないことを知っているコーキーは、業を煮やしてロドリゲスに力で対抗できる仲間を単独で集めてくる。

集まった仲間は、賭博師の バート(フランク・オリベラス)、インディアンのグレイイーグル(ラファエル・アルバイシン)、ビール好きの大男アベル(ティト・ガルシア)、ボクサーのブレット(スパルタコ・コンバルシ)、早撃ちガンマンのスリム(ダン・マーティン)という面々。あくまで暴力反対のティモシーだったが、恋人のコラリー(イブリン・スチュワート)が、ロドリゴに言い寄られていることを知る。さらにロドリゴの襲撃によって愛犬が殺されるに至って、ティモシーも自ら銃をもって立ち上がることを決意するのだった。

しかし、ティモシーは銃を扱うことはもちろん馬さえ満足に乗りこなせない。一人前の西部の男になるため、6人のプロたちのティモシー坊ちゃんへの特訓が開始された。果たして、ティモシーは、ロドリゴを打ち負かすことができるか、という物語展開。冒頭では鉱山の労働者が皆殺しにされるシーンがあっさりと処理されるのに、中盤で主人公の愛犬がどさくさに紛れて射殺されるシーンがやたら悲壮に描かれるなど、むちゃな描写も許してしまいたくなる程、ほのぼのとした気分で鑑賞できる作品。

この作風は「皆殺し無頼(66)」や「二匹の流れ星(67)」の監督ロモロ・グエリエリの作品とは思えない緩さだ。インテリの若旦那ティモシー役に往年のハリウッドスター、エロール・フリンの息子ショーン・フリンが見た目そのままの頼りなさで扮しているのも面白い。主役のフリンは満足に拳銃が使えないため宿敵サンチョを倒す役割やガンプレイの見せ場は早撃ちガンマンを演じるダン・マーティンに譲った格好だが、そのフリンが「的に命中させるために練習はいらない」と豪語して、風や的の位置を紙上で計算して100発100中で命中させるシーンが面白かった。軽妙な音楽に合わせて展開される、タイトルも工夫が凝らされていてなかなか楽しい。