「リンゴの女(66)」

UNA DONNA PER RINGO(伊)「リンゴの女」、WOMAN FOR RINGO(英)「リンゴの女」劇場未公開

カテゴリー(Sean Flynn)

監督ラファエル・ロメロ・マルチェント、脚本マニュエル・サバラス、ラファエル・ロメロ・マルチェント、撮影フランシスコ・ビトロッティ、音楽グレゴリオ・ガルシア・セグラ、出演ピリとミリ、ショーン・フリン、ジョージ・リガウド、レナート・バルデーニ

当時のイタリアで人気のあった双子の女性ポップ歌手ピリとミリが主演した歌と踊りが盛り込まれたミュージカルマカロニウエスタン。ジュリアーノ・ジェンマの主演したリンゴシリーズ「夕陽の用心棒(65)」「続・荒野の1ドル銀貨(66)」がヒットしたため“リンゴ”という人物が登場しなくてもリンゴという題名がつけられた作品が多く生まれたが、この作品もその一つだ。

内容的には英語の別題「SHOOTING TWIN SISTERS(早撃ち双子姉妹)」が最もぴったりくるだろう。伯父の早撃ちショーで旅回りを続ける双子の姉妹ピリとミリの2人組。伯父がギャンブル好きなためにせっかく稼いでも貧乏暮らしから抜け出せない。ところが伯父が死ぬ直前に打った大ばくちで莫大な金が手に入り2人は牧場を手に入れる。だがそこは、町のボスである悪徳銀行家が狙う土地でもあった。

名優エロール・フリンの息子ショーン・フリンが姉妹を助ける若者ジミー・トレバーとして登場、ラストは姉妹のそれぞれがお似合いの相手を見つけてめでたしとなる。歌と踊りのシーン、コメディとして笑いを誘うシーン、ショーン・フリンを中心としたアクションシーンとそれぞれがちぐはぐで、かみ合っていないのが実状。それぞれが全く別の作品を見ているような印象を受けてしまう。しかし主人公姉妹2人の可愛らしさと踊りのシーンの明るさで、これらの欠点は少しは補える。