「クインタナ(69)」

QUINTANA(伊)「クインタナ」、QUINTANA DEAD OR ALIVE(英)「クインタナ生きるか死ぬか」劇場未公開

カテゴリー(George Stevenson)

監督グレン・ビンセント・デービス、脚本グレン・ビンセント・デービス、ムッソリーニ・チロ、撮影ビットリアーノ・ナタレッチ、音楽フェリチ・デ・ステファーノ、出演ジョージ・スティーブンソン、フェミー・ベニッシュ、ペドロ・サンチェス、ジョン・レベリイ、スパルタコ・コンベルシ、セルソ・ファリア、ジョン・レベリイ

貧しいメキシコ人のため、政府の軍隊に戦いを挑む黒覆面の義賊クインタナの活躍を描く西部劇版快傑ゾロ。

軍の圧政に苦しめられていたメキシコで黒覆面にポンチョをまとった謎の男が軍に一人戦いを挑み、お尋ね者クインタナとして手配されていた。クインタナの正体はメキシコの農家の息子ホセ(ジョージ・スティーブンソン)で、彼は無実の罪で捕らえられていた親友マヌエル(セルソ・ファリア)の救出に動き出す。マヌエルは恋人のバージニア(フェミー・ベニッシュ)を我が物にしようとする実力者ドン・ホアン(ジョン・レベリイ)の陰謀で陥れられたのだ。一旦はマヌエルの救出に成功したもののついにマヌエルがドンの手で殺されるにいたってクインタナの怒りが爆発する。

クインタナがファニングを披露する場面が多く、カメラも斜めに画面をセットしたり足元から撮影したりしてけっこうマカロニの雰囲気を盛り上げている。職人フェリチ・デ・ステファーノの音楽も合格点だ。しかし、致命的なのは主人公を演じるジョージ・スチィーブンソンの貧相な雰囲気。ニコラス・ケイジに似ていないこともないのだが、あまりに線が細い。覆面のシーンが多いのはそのためかと勘ぐりたくなる。また、決闘や撃ち合いにいたるまでのテンポがあまりにのんびりしていて、食事シーンや追跡シーンが延々と映し出される間の悪さにはウンザリ、起伏のない物語展開がさらに間延びしたものになってしまっている。

ちなみに海外の資料には、ドン・ホアンを演じる俳優をペドロ・サンチェスと記されているものがあるが、サンチェスは、マンスエト神父を演じている。例のごとく、主人公を陰で支える相棒役だ。