「暴力の法(69)」

LEGGE DELLA VIOLENZA(伊)「暴力の法」、LAW OF VIOLENCE(英)「暴力の法」劇場未公開

カテゴリー(George Greenwood)

監督ジャンニ・クレア、脚本アルフォンゾ・バルカザール、ディーン・クレイグ、ジャンニ・クレア、撮影ハイメ・デ・カサス、音楽ステルビオ・チプリアーニ、出演ジョージ・グリーンウッド、アンヘル・アランダ、コンラッド・スティーブ、ミゲル・デル・リーバ

無実の刑に服して出獄したガンマンのジャック・スパロウ(ジョージ・グリーンウッド)は復讐のためにミドルタウンの町に戻って来るが、そこでも保安官バック・ロンドン(ガスパー・ゴンザレス)のだまし討ちに合って重傷を負ってしまう。しかし、誠実な青年クリス(アンジェル・アランダ)に助けられてロンドンを倒し、復讐を果たしたスパロウは、ガンマンのビル・ハケット(ミゲル・デル・リーバ)を手下に雇い入れて町の実力者にのし上がっていく。

クリスを保安官に任命し、町の平和が保たれるかに思われたが、スパロウは無実の者を罪に陥れるなど自らの私利私欲のためにだけ動き始めるのだった。保安官クリスは、スパロウとの友情に悩むが、ついにスパロウとの対決を決意する。さっそうとしたヒーローが登場しない独特のストーリー展開は目新しいものの、残念ながらジャンニ・クレアの作品だけに、相変わらずの駄作。マカロニウエスタンにもかかわらずほとんどが会話のシーンばかりでアクションも、銃声が聞こえる場面もほとんどない。

薄汚れた男が突然大金持ちになって登場するなどの唐突な展開が多いうえにラストの宿命の対決も、結局は第三者の介入でけりがついてしまう。やたらと無節操に繰り返し流されるチプリアーニの音楽もいつも通りの使い回しで耳障りに感じる。「パイレーツオブカリビアン」の主人公とたまたま主人公の名前が同じという点が興味を引く程度だ。