「勇壮なる3人(63)」

2019-11-24

I TRE IMPLACABILI(伊)「勇壮なる3人」、MAGNIFICENT THREE(英)「情無用の3人」劇場未公開

カテゴリー(Paul Piaget)

監督ホーキン・ロメロ・マルチェント、脚本ホーキン・ロメロ・マルチェント、ホセ・マロユキ、マリオ・シアーノ、撮影ラファエル・パチェコ、音楽マニュエル・パラダ、フランチェスコ・デマージ、出演ジェフリー・ホーン、ポール・ピアジェ、ロバート・ハンダー、フェルナンド・サンチョ、ジョン・マックダグラス、ラフ・バルダサーレ、アントニオ・グラドリ

ホーキン・ロメロ・マルチェント監督作品。「戦場にかける橋」にも出演していたアルゼンチンの俳優ジェフリー・ホーンが妻を殺した仇を探す物語。童顔の彼は今ひとつマカロニガンマンの凄みに欠けるが、彼に協力するのがポール・ピアジェ扮する流れ者のガンマンとフェルナンド・サンチョ演じるメキシコ人だ。題名の「情無用の3人」はこのトリオを指している。

身重の妻と牧場を営みながら平和な生活を送っていたシーザー・グスマン(ジェフリー・ホーン)は留守の間に、何者かの手によって妻を殺されてしまう。悲嘆に暮れるシーザーは、銃を手に取り、妻と産まれてくるはずだった赤ん坊の仇討ちを誓うのだった。仇を求めて旅立ったグスマンに黒ずくめのガンマン、シルベーラ(ポール・ピアジェ)と腕の立つメキシコ人アプリレス(フェルナンド・サンチョ)という仲間ができる。彼らの力を借りながらシーザーは、彼の理解者 のような体を装いながら牧場の利権を狙っていたバートン(ジョン・マック・ダグラス)が犯人であることを突き止め、仇を撃つ。

バートンの用心棒をロバート・ハンダーが演じているが、彼はなんとサンチョとの対決で撃ち殺される。工夫を凝らしてあるのが物語半ばに登場する地下室の暗闇を利用した決闘シーン。悪党が常に勝利を得るこの決闘では悪徳保安官(おなじみのラフ・バルダサーレ)がトリックを使って敵のガンベルトに蛍光塗料を塗っていたのだ。この卑怯なやりかたを逆手にとってポール・ピアジェが敵の額に塗料をぬっておくというのがオチ。

牧歌的な音楽をはじめとして、初期の作品だけにまだまだアメリカ西部劇の影響から抜け切っていないが、その後マカロニウエスタンで活躍する常連たちがあちらこちらに顔を出しているのがうれしい。