「チッチョは許せど、俺は許さず(68)」

CICCIO PERDONA…IO NO!(伊)「チッチョは許せど、俺は許さず」 、FORGIVES,I DON’T(英)「チッチョは許せど、俺は許さず」劇場未公開

カテゴリー(Comedian)

監督フランク・リード、脚本アメデオ・ソラッツオ、撮影アレッサンドロ・ド・エバ、音楽ロベルト・プレガディオ、出演チッチョ・イングラシア、フランコ・フランキ、フェルナンド・サンチョ、イーダ・ガリ

イタリアの娯楽映画を語るときけっこう重要な存在になるのが、チッチョ・イングラシアとフランコ・フランキのお笑いコンビ。彼らは150本ものパロディ映画に出演し、大変な人気があったらしい。日本では戦争映画のパロディ「史上最笑の作戦(62)」のみが公開されている。当然、活躍する時期が重なるマカロニウエスタンのパロディもいくつか残しているわけで、これもその一つ。

偽の駅馬車休憩所を作って馬車の馬をいただくけちな馬泥棒の二人組チッチョとフランコが、たまたま引っ掛けようとした相手が悪名高き盗賊エル・ディアブロ(フェルナンド・サンチョ)。彼はとんまな二人組を利用して、奪った金を運ばせようとする。そこに、ディアブロの賞金を狙う賞金稼ぎ、謎の女ガンマンカラミティ・ジェーン(イーダ・ガリ)、黄金を取り戻そうとする軍隊などが入り混じってのドタバタ大乱戦。ラストはモルモン教徒に扮した銀行強盗の一味に巻き込まれた二人組が、偶然ディアブロの金を発見してめでたしめでたしという結末。

金は馬車に隠してあるのではなくディアブロの馬車そのものが金でできていたというお定まりのオチがつく。全体のストーリー展開よりも途中で挿入されるダイナマイトを使ったロシアンルーレットや、酔いどれ医者がお尻に注射を打つエピソードなど、ベタなギャグの数々を楽しみたい。特に面白かったのは、カラミティ・ジェーンら女たちに自らを売り込もうと二人が語る架空のエピソード、マカロニの音楽と設定そのものに登場する真面目なチッチョとフランコが、格好よくサンチョ親分を倒すシーンが展開される。題名も未公開作ながら海外では大ヒットをとばした「DIO PERDONA…IO NO!(66)」のパロディであることは見ての通りだ