「荒野に捧げる鎮魂歌(69)」

I QUATTRO DEL PATER NOSTER(伊)「聖なる父の名の元に集う4人組」、IN NAME OF THE FSTHER「聖なる父の名の元に」劇場未公開、CD音楽題名「荒野に捧げる鎮魂歌」

カテゴリー( PaoLo Villaggio)

監督ルッジオ・デオダート、脚本マウリツィオ・コスタンゾ、ルチアーノ・フェッリ、アウグスト・フィノッキ、撮影リカルド・パロッティーニ、音楽ルイス・エンリケス・バカロフ、出演パオロ・ビラッジオ、リノ・トフォロ、エンリコ・モンテサーノ、オレステ・リオネッロ、ローズマリー・デクスター、サル・ボージェス、パオロ・マガロッティ

日本でルイス・エンリケス・バカロフの手による主題曲がCD化されたときには「荒野に捧げる鎮魂歌」というマカロニウエスタンらしい洒落た命名がなされていたが、本作は「進撃0号作戦(73)」のパオロ・ビラッジオが主演する正真正銘のコメディ。

ジャクソン兄弟(サル・ボージェス、パオロ・マガロッティら)の駅馬車強盗現場にたまたま居合わせた、二人のお人よしエディ(パオロ・ビラッジオ)とポール(リノ・トフォロ)は、ジャクソン兄弟の奪った金を手にしていたことから逮捕され、投獄されてしまう。同じ牢に居合わせた革命家のマンボ(エンリコ・モンテサーノ)や説教師のラザロ(オレステ・リオネッロ)と協力して牢破りに成功するものの、その後をジャクソン兄弟が追ってくる。さらには金をねらう謎の美女ミスバクスター(ローズマリー・デクスター)がからんできて、ラストの賭博場でのドタバタへとなだれ込んでいく。

磁石を悪用したいかさま博打のシーンは、「荒野の三悪党(68)」にそっくり。「荒野の三悪党」の原題は「I QUATTRO DEL AVE MARIA」本作は「I QUATTRO DEL PATER NOSTER」であることからもわかる通り、本作は「荒野の三悪党」のパロディなのである。しかし、負傷したジャクソン兄弟を素人のエディとポールが我流で手術しようとする場面や、誤解したポールとマンボの決闘シーンなどは、笑いのツボを捉えた楽しい演出がなされていて結構楽しめる。

監督は、「食人族」などの残酷映画で悪名高い、ルッジオ・デオダートだが、この監督は本作のような明るいコメディや、「フィーリングラブ(78)」のような純愛青春映画も手掛ける、文字通り作品を選ばぬ、職人監督だといえよう。