「七つの屍のための七挺の拳銃(67)」

SETTE COLT PER SETTE CAROGNA(伊)「7つの死体のための7挺の拳銃」 A COLT,FIVE DOLLARS AND CARRION(英)「拳銃、5ドル、死体」劇場未公開

カテゴリー(William Cliff)

監督リチャード・チャードン、脚本ラファエル・ガルシア・トラベスリ、撮影クライド・フィールディング、音楽ロベルト・エステバン、出演ウイリアム・クリフ、ショーン・クーパー、ジョージ・ラセック、ビットリオ・ブランコ、カルロス・ブランコ

1972年にキングレコードから国内販売されたマカロニウエスタンサントラ曲集に「ガンマン渡世」の題名で紹介された曲は、「原題を『男、馬、ピストル』ウイリアム・クリフ、ショーン・クーパーが主演、リチャード・チャードンが監督」と解説されていた。ここで紹介されていた曲はトニー・アンソニーが主演した「暁の用心棒」の続編「UN UOMO,UN CAVALLO,UNA PISTOLA(67)」の主題曲で、「男、馬、ピストル」はこの作品の訳になる。このことから、いつの間にか「暁の用心棒」の続編を「ガンマン渡世」の通称で呼ぶようになった。

しかし、それならば、ウイリアム・クリフ、ショーン・クーパーが主 演、リチャード・チャードンが監督したという作品は、何を意味しているのか?という疑問が残ったのだが、その正体が本作品である。本作は、「UNA COLT,CINQE DOLLARI,UNA CAROGNA」という別題名があり、訳すると「拳銃、5ドル、死体」となる。題名の類似性がこうした混乱を招いた原因だと思われる。主演のウイリアム・クリフとは聞きなれない名前だが、実は、メキシコ出身のボディビルダー兼俳優であるジョージ・リベロの別名。米製西部劇の問題作「ソルジャーブルー(71)」で筋骨隆々の、シャイアン族の酋長を演じていたのが彼だった。

メキシコ人のリンゴ・オリベイラ(ウイリアム・クリフ)は、アメリカ人の狂信的な差別主義者たちから迫害を受け、テキサスから追われようとする。さらに恋人のコンスエロ(ジョセ・エドワルド・ペレス)が白人の殺し屋ジャック・リード(ビクター・ジュンコ)から暴行されたことを知ったリンゴは、ジャックに決闘を挑むが、先にジャックを撃とうとしたコンスエロは、逆に命を落とす。怒りに燃えるリンゴの復讐が開始される。資本の多くはメキシコだが、制作のほとんどはイタリアで行われた、れっきとしたマカロニウエスタンだ。