「ダコタという男(71)」

UN UOMO CIAMATO DAKOTA(伊)「ダコタという男」、A GUNMAN CALLED DAKOTA(英)「ダコタという拳銃使い」劇場未公開

カテゴリー(Anthony Freeman)

監督マリオ・サバティーニ、脚本マリオ・サバティーニ、撮影マリオ・カプリオッティ、音楽カルロス・エスポジト、出演アンソニー・フリーマン、ゴードン・ミッチェル、ビル・バンダース、クレオフ・デル・シーレ、タマラ・バローニ、アルド・ベルチ

時として、正義派、悪党の配役が入れ替わるところがマカロニウエスタンの面白いところだが、本作もそうした通常は悪党の子分役の俳優が、堂々の主演を演じた作品。本作でのヒーローは、「拳銃のバラード(67)」で強烈な印象を残した盗賊の頭ベドージャ、ではなく、その弟キンキ役を演じたアンソニー・フリーマン。マカロニウエスタン作品では悪党の手下でよく見かける顔だが、こうして主役を演じるとそれなりに格好良い流れ者のガンマンに見えるところは、さすが役者というべきか。

南北戦争帰りの北軍将校ダコタ(アンソニー・フリーマン)は、盗賊の襲撃から生き残った幼い少女を助け町へ運ぶ。保安官スコット(ビル・バンダース)は、盗賊を追跡すべくダコタに案内を依頼するが、討伐隊は盗賊団の待ち伏せを受けてダコタを除いて全滅してしまう。副保安官のジョン・リード(ゴードン・ミッチェル)は、スコットの仇を討ってやると、スコットの娘(タマラ・バローニ)に言い寄り、犯人探しと称してなんと罪のない町の人々を次々に拷問にかけはじめる。一方、重傷を負いながらも生き残ったダコタは、討伐隊の動きが盗賊に漏れていたことに疑念を抱き、真犯人がゴードン・ミッチェル演じる副保安官のジョンであることをつきとめるのだった。

中盤は、リードの悪党ぶりばかりが描かれ、終盤でやっとリード一味を倒すため腰を上げるまで、ダコタが活躍する場はほとんど見当たらない。それ以上に、保安官でありながら、町民を平気で撃ち殺し、彼に逆らった牧師を執拗に虐待するジョンの無茶苦茶ぶりは、観ていて非常に不愉快。マカロニといえども、あまりに低レベルの脚本としかいいようがない。