「情無用のプロガンマン(68)」

CINQUE DOLLARI PER RINGO(伊)「リンゴのための5ドル」、FIVE DOLLERS FOR RINGO(英)「リンゴのための5ドル」劇場未公開、TV公開題名「情無用のプロガンマン(未確認情報)」

カテゴリー(Anthony P Taber)

監督イグナシオ・イクイーノ、脚本イグナシオ・イクイーノ、撮影ジュゼッペ・ラ・トーレ、音楽エンリコ・エスコバル、出演アンソニー・P・タバー、ビッキー・ラゴス、アルバート・ファーレイ、マリア・ビア・コント、インディオ・ゴンザレス、ハビエル・コンテ

リンゴシリーズのような題名だが、リンゴという名前の主人公はどこにも登場しない。アンソニー・P・タバーは、フリオ・ペレス・タブラネロという俳優の変名。「禿鷹のえさ」や「殴り込み兄弟」の7人兄弟の中でも一番目立たないマークを演じていたが、その他の作品でも彼が目立った活躍を見せる作品は見当たらない。アンソニー・P・タバーが唯一主演したマカロニウエスタンといえるだろう。

彼が演じるレスター・サンドは正義感に燃える保安官。彼の父もかつては保安官をしていたが、悪党たちに殺されたため彼の悪を憎む気持ちは人一倍強かった。レスターの努力の甲斐もなく町の秩序を乱す悪党どもは後を絶たない。裏で市長ラデル(アルバート・ファーレイ)が悪党たちの後ろ盾となっていたからである。レスターはそのことに気づいているが、証拠が見つからずなかなか市長の悪事を暴くことができない。一方で市長は、職務熱心で市長の言いなりにならないレスターを消そうと殺し屋を送り込んでくる。

ラストは、レスターの味方をする保安官助手たちと、市長が雇ったならず者一味との銃撃戦。劣勢になったと思われたが騎兵隊の到着によって、一味を倒し、逃げた市長の馬車を追跡したレスターは、市長を倒し、彼に思いを寄せていた牧場主の娘サラ(ビッキー・ラゴス)との愛も成就させる。ストーリーを見てもわかる通り、古いアメリカ製西部劇のコピーといってよく、ガンプレイ、ファッション、音楽とどこをみてもマカロニウエスタンらしいところは見出せない。本作は「情無用のプロガンマン」という仮題でテレビ公開される予定があったが、この題名ではどうも公開されていないようだ。