「硝煙の7時間(64)」

SETTE ORE DI FUOCO(伊)「硝煙の7時間」、SEVEN HOURS OF GUNFIRE(英)「硝煙の7時間」劇場未公開

カテゴリー(Rick Van Nutter)

監督ホーキン・ロメロ・マルチェント、脚本ホーキン・ロメロ・マルチェント、撮影ラファエル・パチェコ、音楽フランチェスコ・ラバニーノ、出演リック・バン・ナッター、エイドリアン・ホーベン、グロリア・ミランド、ビダル・モリーナ、モリノ・ロホ、ラフ・バルダサーレ、クリス・ヒュルタ

ドイツ、スペインと合作した初期作品で、バッファロー・ビル・コディを中心としたアメリカ西部の英雄たちを登場させてインディアンとの戦いを描くマカロニ版「平原児」。

西部に移住して来るキャラバン隊のガイドを務めるバッファロー・ビル・コディ(リック・バン・ナッター)は、スー族に対して白人業者が密かにライフル銃を供給していることを危惧し、政府にその調査を進言している。そんな彼が、開拓者の一員であるノーマン神父(フランチェスコ・サンズ)と彼の姪リーサ(ヘルガ・ゾンマーフェルト)らと知り合い、リーサとビル・コディは、互いに惹かれあうようになる。銃を手にしてますます凶暴化してきたスー族に危機感を抱いたバッファロー・ビルは、ワイルド・ビル・ヒコック(エイドリアン・ホーベン)、カラミティ・ジェーン(グロリア・ミランド)、そして、友好的なインディアンと共に暮らしていたフランク・ノース(ビダル・モリーナ)らかつての仲間に協力を依頼する。

カラミティ・ジェーンは、ビル・ヒコックに思いを寄せているのだが、ヒコックは、ジェーンのそんな気持ちには気づかず、リーサに夢中になってしまう。リーサとバッファロー・ビルの相思相愛の関係を知り、酒浸りになってしまうヒコック、そして彼を立ち直らせようとするカラミティ・ジェーン。このあたりの展開は、まさに米西部劇がよく描く三角関係のメロドラマそのもの。そんな中、スー族がリーサたちのキャラバンを襲撃し、リーサ一家は命からがら町に逃げ込んでくる。

スー族の襲撃を迎え撃つ準備を整えるビル・コディと仲間たち。大挙して町を襲ってきたスー族との銃撃戦が始まった。この最後の戦いで、悪徳商人のディードル(アントニオ・モリノ・ロホ)が武器の密売をしていた正体を現す。ディードルにより、背後から撃たれたビル・ヒコックは気力を振り絞って反撃し、ディードルと相討ちになって命を落とす。米国西部劇そのものといった展開でマカロニ的要素は少ないが、おなじみのスペインの俳優たちが大挙出演。ラフ・バルダサーレはインディアンの従者ギレルモ、クリス・ヒュエルタはインディアンの襲撃で殺される善良な開拓者スティーブといった役をそれぞれ演じている。