「地獄のガンマン(66)TV」

LA COLT E MIA LEGE(伊)「コルトが法律だ」、COLT IS THE LAW(英)「コルトが法律だ」劇場未公開、TV公開題名「地獄のガンマン(同一題名の劇場公開作品あり)」

カテゴリー(Miguel De La Riva)

監督アル・ブラッドレイ(アルフォンゾ・ブレスチア)、脚本アル・ブラッドレイ、ピーター・ホワイト、ラモン・C・ターナー、撮影エロイ・メラ、音楽カルロス・カステラナノス・ゴメス、カルロ・サビーナ、出演アンソニー・クラーク(アンヘル・デル・ポーゾ)、ミカエル・マーティン(ミゲル・デラ・リーバ)、ルーシー・ギリー、ピーター・ホワイト、ジム・クレイ

アントニオ・サバト、ジョン・アイアランド主演の「地獄のガンマン(67)」とは、全くの別物。このテレビ放映題名をつけた担当者は、全く同じ題名で公開された劇場公開作品があったことなど意に介していなかったのだろう。どうせマカロニだから、荒野とかガンマンとか用心棒とかを適当に順列組み合わせで並べ換えておけばいいという考えで題名がつけられていたであろうことを想像すると、マカロニにとことん惚れ込んでいる者にとっていささか寂しい。これも、ジャンルとして眺めることでその魅力の全貌が明らかになるマカロニならではの現象と大目に見ることにしよう。

本作品は、鉄道用地売買用に準備された金を狙う山賊一味と、それを阻止しようとする捜査官の戦いを描いたもの。山賊一味の背後には町の実力者ブライアン(ピーター・ホワイト)が糸を引いていたのだ。しかし、悪党一味の企てをいつもじゃまする覆面にポンチョをまとった男が現れる。謎の男の正体をブライアンは駅馬車で町にやって来た気の弱い紳士ジョージ・ベンソン(アンソニー・クラーク)ではないかと疑うが、覆面の男はジョージのいる前にも現れる。実はブライアンが用心棒として雇った一匹狼の無法者ピーター(ミカエル・マーティン)も捜査官の仲間で、2人が正体を隠しながら交替で一味の動きを探っていたのだった。怪傑ゾロの流れを汲む謎の覆面ガンマンの登場、勧善懲悪の結末は米国B西部劇そのままの雰囲気だ。主演のアンソニー・クラークはマカロニ悪役の常連アンヘル・デル・ポーゾの変名である。