「銃口で死ねピタリ一発(67)」

UN DOLLARO DI FUOCO(伊)「炎のドル」、DOLLAR OF FIRE(英)「炎のドル」劇場未公開、TV公開題名「銃口で死ねピタリ一発」

カテゴリー(Miguel De La Riva)

監督ニック・ノストロ(ニコラ・ノストロ)、脚本イグナシオ・イクイーノ、アストライン・ベーダ、撮影ジュリアン・ロセンタル、音楽ヘンリー・エスコバル、出演マイケル・リーバ、ディアナ・ガーソン、アルバート・ファーレイ、ジャック・ロックス、

保安官ケリー(マイケル・リーバ)が、新しく着任した町は、悪徳銀行家のベイカー(アルバート・ファーレイ)が牛耳る無法の町であった。町の悪の撲滅に乗り出したケリーだが、ベイカーは、黒づくめの殺し屋ブラック・ケンドール(ガスパー・ゴンザレス)を雇う。悪の手は娘のリズ(ディアナ・ガーソン)にも及び、ついには助手(ジャック・ロックス)が傷つけられるに至って、ケリーはベイカーの情婦であり酒場の女主人ノーラ(ディアナ・ソレル)が経営する無法者達の温床である酒場を封鎖する。しかし、実はノーラはケリーのかつての妻でありリズの母でもあったのだ。

ラスト近く、ベイカーはケンドールから殺されてしまい、ノーラや町の住民の協力を得たケリーは、ケンドールを決闘で倒して悪の一味を壊滅させるというアメリカのB西部劇のような物語。主人公のマイケル・リーバはミゲル・デラ・リバ、マイク・リバースの別名でよくC級マカロニに悪役や、手下として顔を見せる常連俳優。こうした俳優がたまに主役を演じるところがマカロニの面白いところ。

しかし、いかんせん彼のマスクが貧相であるうえに流れ者の一匹狼ではなく、子持ちの保安官ということでマカロニ独特の凄みも伝わらない。さらに致命的なのが、全く場違いで調子はずれな音楽の用い方。ヘンリー・エスコバルの音楽はいつもこの調子で、この作曲家はマカロニウエスタンの何たるかが全くできていないようだ。さらに、驚かされるのは本作品の一番の特徴ともいうべきSEXの描写。ポルノ映画かと見まごう場面が何カ所かにちりばめられている。日本のテレビ公開版を観賞したときは、こうした場面はなく、まさに取ってつけたような編集なので、これらのシーンは成人向け映画として付け加えられたものかもしれない。