「ジェラード(66)」

E DJURADO(伊)「ジェラード」、DJURADO(英)「ジェラード」劇場未公開

カテゴリー(Montgomery Clark)

監督ジャンニ・ナルジーシ、脚本ジャンニ・ナルジーシ、ウイル・アゼラ、フェデリコ・デ・ウルティア、撮影ミグエル・ミラ、音楽ジャンニ・フェリオ、出演モンゴメリー・クラーク、マリー・ジョーダン、ステラ・ガーベル、マーガレット・リー

ガンの腕前も抜群の若いギャンブラー、ジム・ゴールデンポーカーの異名をもつジェラード(モンゴメリー・クラーク)は流れ着いた町で、酒場の女主人バーバラ(ステラ・ガーベル)の危機を救ったことで、彼女に用心棒として雇われることになる。

町は狡猾なボス、トウカン(ルイス・インドーニ)によって牛耳られており、近隣の牧場もトウカンが陰で操るならず者たちによって、常に嫌がらせを受けていた。トウカンの悪巧みを妨害するジェラードが目障りになったトウカンは、自らが仕組んだ銀行強盗の罪をジェラードに着せて彼をお尋ね者に仕立て上げてしまう。しかし、ジェラードを慕う酒場の歌姫の命を賭けた証言で濡れ衣を晴らしたジェラードはトウカンの支配に抵抗する町の人々と協力して、トウカン一味との対決に挑むという西部劇としては大変ポピュラーな物語の展開。

しかし、ラストで追い詰められたトウカンは、いつ仕掛けたのか良くわからないが、地下に仕込んだ大量のダイナマイトで店を爆破すると脅迫して、大金をせしめ、町を脱出してしまう。ダイナマイトの爆発を防ぐのに手一杯だったジェラードに代わって逃げるトウカンを追跡し、丘の上から狙撃して止めを刺すのはなんとバーバラという奇妙な結末を迎えてしまう。

主役のモンゴメリー・クラークことダンテ・ポサニは、カメラの角度によってはジュリアーノ・ジェンマに似ていなくもない、髭なし軟派系のガンマン。全編を通して撃ち合いの場面も多く適度にジャンニ・フェリオの軽快な音楽も流されて、その点では合格点。しかし、せっかくのガンファイトの場面のカメワークが悪く迫力を感じられない。

また中盤のメキシコの農場を襲撃するシーンや、銀行強盗の場面も無抵抗の農民たちを皆殺しにしたり、町民が簡単に撃ち殺されたりと、いくら殺しの場面が売り物のマカロニウエスタンであっても、必然性がないこうしたシーンの連続では、興覚めしてしまうというのが正直なところ。日本未公開作ではなかなか、興味を惹かれる作品に出会えないのが残念だ。