「リンゴ皆殺しの時(70)」

GIUNSE RINGO E FU TEMPO DI MASSACRO (伊)「リンゴ皆殺しの時」、RINGO,IT’S MASSACRE TIME(英)「リンゴ皆殺しの時」劇場未公開

カテゴリー(Jean Louis)

監督マリオ・ピンザウティ、脚本マリオ・ピンザウティ、撮影ヴィタリアーノ・ナタルッチ、音楽フェリチ・デ・ステファーノ、出演ミッキー・ハガティ、ジャン・ルイス、オメロ・ガルガーノ、ルチア・ボーメッツ、ジョバンニ・イワン・ストラグリア

行方不明となった兄マイク・ウッド(ミッキー・ハガティ)を捜して旅する流れ者のリンゴ(ジャン・ルイス)は、牧場主ドン・アロンゾ(オメロ・ガルガーノ)から 用心棒として雇われる。しかし、そのときからアロンゾ家では謎の連続殺人が発生する。リンゴは保安官のスリム(ジョバンニ・イワン・ストラグリア)と協力してその謎解きに挑むというミステリー仕立ての作品。

意外な犯人は、なんとドン・アロンゾの娘ピラール(ルチア・ボーメッツ)と、地下に住む魔女と恐れられていたピラールの実の母親であったという意外な結末が待っている。洞窟で燃え盛る炎と、去っていく主人公の姿が二重写しになるラストや、背面から、ファニングするシーンを捉えるなど、なかなか凝った画面づくりが見られる。薬物中毒を絡めたストーリーやカメラワークなど低予算の三流作品にしては、頑張っている印象を受ける。

日本でTV公開され、のりの良い音楽で人気も高い「対決ウインチェスター銃(66)」でリンゴを演じた元ミスターユニバースのボディビルチャンピオン、本来主演のはずであったミッキー・ハガティは、冒頭にしか登場しない。どうやら、撮影の途中で愛妻のジェーン・マンスフィールドが事故に会った という情報が入り、撮影を降りてしまったことが、原因らしい。そこで急遽、代役としてとても主役のイメージではない、ジャン・ルイスが兄の消息を捜すというストーリーに脚本が書き換えられたらしい。このいい加減さもいかにもマカロニらしいエピソードだ。音楽は、ステファーノの名曲「VAYA CON DIOS,GRINGO(66)」の使い回しに終わっている。