「死神背負った風来坊(68)」

CON LUI CAVALCA LA MORTE(伊)「死と二人連れ」、DEATH RIDES ALONE(英)「死を背負った孤独」劇場未公開、海外CDにおける通称「死神背負った風来坊」

カテゴリー(Mike Marshall)

監督ジョセフ・ウォーレン、脚本オーギュスト・カミニート、フェルナンド・ディ・レオ、撮影アメリゴ・ゲンガレリ、音楽ラロ・ゴーリ、出演マイク・マーシャル、アンドレア・ボスチ、ロバート・ハンダー、エレーヌ・シャネル、キャロル・アンドレ 、ジョン・マックダグラス、

サクラメントの市長当選をねらう悪徳政治家のタルボット(アンドレア・ボスチ)は、対立候補のクーパーをはじめ、その支援者、さらにはタルボットの前歴を暴こうとする政治記者ら邪魔者を次々に消していく。実行犯は殺し屋ルーク(ロバート・ハンダー)の一味だ。しかし、タルボットの悪事は露見し市長選中止を知らせる書類を携えた密使としてボニーエクスプレス探偵社のアイダホ・ケント(マイク・マーシャル)がサクラメントに派遣される。ケントに乗り込まれては一大事とルークは手下たちを待ち伏せさせ、旅の途中のケントを捕らえて密書を奪うとリンチを加えて荒野に置き去りにする。ケントは、通りがかった開拓者の一家に救出されるが、一刻も早く密書を取り戻したいケントは、一家の娘を人質に取って馬を奪い、一味を追跡する。

オープニングからすぐにリンチに合い、恩人を裏切って馬を奪うなど、アウトローが跋扈するマカロニヒーローたちのなかでもケントは、いささか情けないヒーローだ。一味に追いついたケントは、策を練って手下たちを倒し密書を取り戻す。砂漠を放浪する途中で、開拓者一家と再び巡り合い非道をなじられるケントだったが、人質にしたはずの娘スーザン(キャロル・アンドレ)がケントに好意を抱いていたため、ケントは開拓者一家と共に馬車でサクラメントに向かうこととなる。

ケントが町に向かうことを知ったルーク一味はケントを狙って馬車を待ち受ける。ルークとタルボットの妻ドロレス(エレーヌ・シャネル)は、不倫関係にありルークはタルボットを市長にして裏で操ろうと画策していたのだった。ふたたびケントを狙って開拓者一家の馬車を襲うルークの手下たちだったが、ケントは早撃ちとダイナマイトで敵を全滅させる。酒場での一対一の決闘の末ルークを倒し、無事に密書をサクラメントの軍に届け、タルボットとスーザンも自滅させる。

主人公ケントを演じるマイク・マーシャルは、「VENDO CARA LA PELLE(67)」でも主演していた、フランコ・ネロ、テレンス・ヒル系の碧眼の俳優。「007ムーンレイカー」や「リトル・ロマンス」などにも出演していたが、実はフランスの名女優ミッシェル・モルガンの息子である。音楽はラロ・ゴーリで、あちこちで使い回しされている曲だが、どうやら本作がオリジナルらしい。「死神背負った風来坊(68)」という題名は、本作の音楽CDに添えられていた絶妙な翻訳だ。