「鉛の3ドル(64)」

TRE DOLLARI DI PIOMBO(伊)「鉛の3ドル」、THREE LEAD DOLLARS(英)「鉛の3ドル」劇場未公開

カテゴリー(Fred Bier)

監督ピノ・マルチェント(ホセ・マリア・ザバルザ)、脚本ピノ・マルチェント、マリオ・デ・マルト、撮影マヌエル・フェルナデス・サンファン、音楽ヨアヒム・アンジェロ、出演フレッド・ベイル、エビイ・マランディ、アンヘル・アルバレス、フランシスコ・ニエト、アンドレア・ファンタジア、アンドレア・アウレリ

米国のテレビを中心に出演していたバイブレイヤーのフレッド・ベイルが主演した2本のマカロニウエスタンのうちの一つ。初期の作品で、音楽も、主人公の格好良さも、撃ち合いも米国製のB西部劇のパターンを踏襲し、マカロニらしい魅力はほとんど感じられない。

悪徳知事モリソン(フランシスコ・ニエト)が土地を暴力で我がものにしようとしている町に15年ぶりに帰って来たルディ・ウオレス(フレッド・ベイル)は、父がモリソンの雇った殺し屋ボブ(ロベルト・メッシーナ)から殺されていることを知る。父の牧場を引き継ぎ、モリソン一味への復讐を決意するウオレスだったが、15年も放浪生活をしていた彼に町の人々は冷たい。唯一の味方は、父の牧場を守ってくれていた、牧場の娘アン(エビイ・マランディ)だけだった。さらに、放浪中に犯した殺人事件の犯人として彼を追跡するラフ保安官(アンドレア・アウレリ)も町に到着し、ウオレスを逮捕しようとする。四面楚歌となったウオレスは、単身でモリソン一味と対決することになるという物語。

最後は、ラフ保安官がウオレスの無実を知り危機を救うために現れるが、逆に一味に撃たれ、それを契機として農民は一致団結して悪の一味と対決するという展開になっていく。しかし、初期の作品の常で、この撃ち合いが物陰からバンバンやりあうだけで迫力が感じられないのが致命的。モリソンの手下となっていた牧場主の息子が父の死を見てボスへの反旗を翻し、逆に撃たれるという場面のみが、ややマカロニの雰囲気を伝える程度だ。