「ダラスの呪われた拳銃(64)」

2021-03-03

LE MALEDETTE PISTOLE DI DALLAS(伊)「ダラスの呪われた拳銃」、DAMNED PISTOLS OF DALLAS(英)「ダラスの呪われた拳銃」劇場未公開

カテゴリー(Fred Bier)

監督ヨセフ・トラダー(ホセ・マリア・ザバルザ)、脚本ルイジ・エマニュエル、撮影エドモント・アフロンティ、音楽ヨアヒム・アンジェロ、出演フレッド・ベイル、エビイ・マランディ、アンヘル・アルバレス、ヘスス・ピエンテ、ルイス・キャバーロ、アンドリュー・ハート

 

「TRE DOLLARI DI PIOMBO(64)」と同時期に同一のスタッフ、キャストで制作された姉妹編。早撃ちの異名を持つクレンショー(ルイス・キャバーロ)をリーダーとする一味が、町の銀行家を殺害した上に、金を積んだ馬車を襲い、乗り合わせた娘ケイティ(エビイ・マランディ)を連れ去る。殺された銀行家の息子クレイ・ストーン(フレッド・ベイル)は、町にいたクレンショーを捕まえることに成功するが、一味からケイティとの人質交換を要求されたため、クレイは、やむなく拘留されていたクレンショーを逃がす。一味と通じていることを疑われたクレイは、無実を証明するため48時間の猶予をもらい、一味を追跡して、クレンショーを倒し、時間内に連行して戻って来るという物語。

 主演のフレッド・ベイル自身が米国のテレビ俳優だけに、全体の雰囲気も米国西部劇の模倣の域を出ず、のんびりしたつくり。ラストの対決も撃ち合いではなく悠長な殴り合いで決着がつく。真剣な場面においても登場人物達が、やたらにやにやと薄笑いを浮かべる場面が多く、緊張感がない。さらに、せっかく救出したケイティが、クレイを助けようと演説しているところに、町の子供から誤って撃たれてしまうというとんでもない演出がなされている。最初から何かとバンバンとおもちゃの拳銃を撃ちマネする子役が登場して目障りだったが、その子が持っていたおもちゃは本物で、弾も込められていたのである。最後にケイティが笑顔でちらりと登場するので死んだわけではなさそうだが、こんな意味不明の場面が挿入されていることを持ても作品のレベルの低さが分かる。音楽もマカロニのイメージとは大きく感じが異なるスローテンポの曲だ。