「精霊と5人の勇壮なならず者(73)」

BADA ALLA TUA PELLE , SPIRITO SANTO  (伊)「精霊と5人の勇壮なならず者」、GUNMEN AND THE HOLY GOST(英)「精霊とガンマンたち」劇場未公開

カテゴリー(Vassili Karis)

監督ロベルト・マウリ、脚本ロベルト・マウリ、撮影ルイジ・チカレッセ、音楽カルロ・サビーナ、出演バジリ・カラス、リンカーン・テイト、アルド・ベルチ、ホセ・トレス、ケン・ウッド

ロベルト・マウリが監督し、バジリ・カラスが演じ、トリロジーとして制作された。「精霊」の3作目。ただし、本作はほとんどが「BADA ALLA TUA PELLE , SPIRITO SANTO(72)」の場面の使いまわしで、1本の作品として数えてよいかどうか迷うレベルの作品になってしまっている。

冒頭から怪傑ゾロを思わせる黒覆面の怪人が登場、奇兵隊をマシンガン(大変ちゃちなつくり)で皆殺しにして輸送される金塊を奪う。奪われた金塊追跡を町の不動産王パワーズ(リンカーン・テイト)から依頼された精霊スピリット・サント(バジリ・カラス)は、黒覆面の怪人から雇われた殺し屋を倒して町へ入る。精霊はかっての仲間であった五人組ディエゴ(レモ・キャピターニ)、カクラ(アルド・ベルチ)、ガリバルディーノ(ケン・ウッド)、パストーレ(ジンベルト・ガリンベルチィ)、モルガン(リカルド・ペトラッチ)を集め、失われた金塊の行方を追跡する。といえば、格好よさそうだが、前作と同じ下っ端悪役常連で構成されたこの5人組がなんとも冴えない。挙句の果てはこの五人と精霊が仲間割れ、互いに殺し合って中盤で全滅してしまうというとんでもないシーンが挿入される。結局このシーンは、娼館でみた夢だったというこれまた唖然とするオチがつく。

使いまわし作品の常で、本来の筋とは関係ない人物がやたらと登場し、ごちゃごちゃとストーリーをかき回した挙句結局、黒覆面は、パワーズが陰で操っていた保安官であることが判明する。パワーズは彼のいとこのエリザベス(ダリア・ノーマン)から殺され、金を持ち逃げしようとしたエリザベスもまた、パワーズの部下から殺されてしまう。勇壮なはずの5人組も、精霊も全く活躍しない。最後まで鑑賞するのが苦痛になる作品。あえて、見所をいうと、最後殺されたエリザベスが眼を開いたまま死んでいる、その瞼にハエがとまっても決して瞬きしなかったダリア・ノーマンの女優魂というところだろか。