「黄金の三兄弟(66)」

T RE REGAZZI D’ORO(伊)「黄金の三兄弟」、DEATH WALKS IN LAREDO「ラレードへの死の旅路」劇場未公開

カテゴリー(Thomas Hunter)

監督エンゾ・ペリ、脚本カルミネ・ボログーナ、ディーン・クレイグ、エンゾ・ペリ、撮影オテロ・マルテリ、音楽マルチェロ・ジョンビーニ、出演トム・ハンター、ジェームス繁田、ナディア・モレッティ、エンリコ・マリア・サレルノ、デニア・ボッカルド

トム・ハンター、ナディア・モレッティ、ジェームス繁田が演じる3人の異母兄弟がそれぞれの特技を生かして山賊一味を倒し、3人が相続するはずだった黄金を取り戻す。本作品は「黄金の三兄弟」という題名で日本公開される予定もあったという。キャストやスタッフを見るとなかなか期待できそうだが、お蔵入りになってしまった。現在までテレビ、ビデオでも公開されていない。

アメリカ人のウイッティ・セルビィ(トム・ハンター)、フランス人のエティエンヌ(ナディア・モレッティ)、そして日本人のレスターカトー(ジェームス繁田)は、弁護士から彼らの父は同一人物で、三人に財産を相続する権利があると知らされる。異母兄弟の三人が向かった父親の豪邸は、自らジュリアス・シーザーを名乗る誇大妄想狂のフラー(エンリコ・マリア・サレルノ)の一味に乗っ取られていた。三兄弟は、さらに彼らの妹であることが明らかになった酒場女のマディ(デニア・ボッカルド)を仲間に加えて、民衆を苦しめるフラーに挑戦する。

著名な歌手ナディア・モレッティ演じる超能力者が催眠術のような技を使って相手の攻撃を封じたり、悪役のエンリコ・マリア・サレルノがジュリアス・シーザーをイメージしたローマ風の宮殿に美女をはべらせていたりと、様々な工夫がなされている。しかし、その試みのすべてがあまりにもトンチンカンで裏目に出ている。日系のジェームス繁田も武術の達人という役で3兄弟の1人を演じてはいるが香港のカンフー映画に出会ってしまった現在ではもともと活劇俳優ではない繁田のアクションは見られたものではない。結局日本未公開に終わったのもむべなるかなといったところだ。

ただし、トム・ハンターが使う、銃身が4本並んでいたりグリップが銃口になっていたりする珍妙な改造拳銃は要所要所で面白く使われている。ジョンビーニ作曲、ドン・ポウエルが歌うテーマソング「ラレード」も、生粋のマカロニテーマだ。