「ジャンゴへの銃弾(66)」

DJANGO…CACCIATORE DI TAGLIA(伊)「ジャンゴへの銃弾」、A BULLET FOR YOU(英)「ジャンゴへの銃弾」劇場未公開

カテゴリー(James Philbrook)

監督レオン・クリモフスキー、脚本フェデリコ・デ・ウルティア、マヌエル・サバラス、撮影レオポルド・ビラセノラ、音楽ウォーレン・ジェリコ、出演ジェームス・フィルブロック、ヌリア・トーレイ、ビダル・モリーナ、フリオ・P・タブラネロ、ホセ・ルイス・リッチ、ビクター・シェリー

本家「続・荒野の用心棒(66)」が公開された同じ月に本国ではこの作品が公開されたらしい。そうなると、これが“ジャンゴ”ものの第2作目ということになるのだが、当然、内容や迫力は比べるに値せず、B級アメリカ製西部劇と変わりないのんびりした作品で話題性もなかった。本作は、「$2000 FOR COYOTE」や「BALLAD OF BOUNTY HUNTER」とは別作品として解説してある資料もあるが、これらは、本作品の別題名であるらしい。

賞金稼ぎのジャンゴことサム・フォスター(ジェームス・フィルブロック)は、凶悪犯ソノラ(ビダル・モリーナ)一味を次の獲物として狙っていたが、ソノラは、ジャンゴの恋人マリー(ヌリア・トーレイ)の弟であるジミー(フリオ・P・タブラネロ)を仲間に加えて銀行を襲ったことを知る。ジャンゴは、賞金のためだけではなく、ジミーを悪の道から救い出すために、ソノラ一味を追跡する。一味から足を洗おうとするジミーと協力してソノラ一味を一旦は逮捕連行するものの、ウイスキーの密売を通じて、ソノラ一味の手先となっていたインディアンたちに人質を取られてフォスターは捕らえられる。それを救ったのはジミーで、追跡してきたソノラとインヂィアン一味と戦う場面がクライマックス。結局そこに駆けつけてきた保安官と自警団の助力で一味を一掃するが、ジミーは戦いの途中で命を落とす。

緩いストーリー展開に加えて、主人公が、田舎のおじさんといった風体で登場するジェームス・フィルブロックでは、マカロニウエスタンの格好良さが生み出されるはずもない。出演当時は43歳だというフィルブロックだが、とてもその年齢には見えない老けた容貌で、若いヌリア・トーレイの恋人という設定にも無理がある。彼は、「IO NON PERDONO…UCCIDO!」のように悪役を演じる方が凄みが出るようだ。フリオ・P・タブラネロは、「情無用のプロガンマン」で主演したアンソニー・P・タバ―の本名だ。