「ワース砦の英雄(64)」

GLI EROI DI FORT WORTH(伊)「ワース砦の英雄」、CHARGE OF THE SEVENTH CAVALRY(英)「第7騎兵隊の告発」劇場未公開

カテゴリー(Edmund Purdom)

監督ヘルバルト・マーティン(アルベルト・デ・マルティーノ)、脚本エドワルド・M・ブロチェロ、エドワルド・マンサノス、撮影エロイ・メラ、音楽カルロ・リスティケリ、出演エドモンド・パーダム、ポール・ピアジェ、プリシラ・スティール、エドワルド・ファハルド

イギリスの舞台俳優エドモンド・パーダムは、初期のマカロニウエスタンに数本出演しているが、これもその一つ。騎兵隊やインディアンが中心になったマカロニウエスタンは、大体初期の作品であり、本作もアメリカ製のB級西部劇そのままの雰囲気だ。

南北戦争において形勢不利とみたリー将軍がワース砦に駐留する第7騎兵隊を殲滅するため、インディアンと同盟を結んで北軍に対抗しようとする。それを阻止するために派遣されたシュガー・パターソン大尉(エドモンド・パーダム)が、だまされているインディアンと戦いながら南軍の陰謀を阻止するという物語。インディアンと協力するようにみせかけながら自らの私利私欲のために動く悪徳南軍将校ジョージ・ベネット大佐をいつもの調子でエドワルド・ファハルドが好演。一旦は密使のパターソン大尉をとらえておきながら、仲間であるインディアンを殺して彼をこっそりと逃がし、偽の手紙を運ばせるなど様々な策をめぐらす。

騎兵隊とインディアンの集団での戦闘場面は多いが、初期の作品に共通していえるように、壮絶なガンプレイ、悲壮感漂う主人公、哀愁漂う音楽などマカロニ独自の特色は全く味わえない。主人公のパターソン大尉はインディアン娘と町の娘との間の三角関係であたふたするなど、ここもアメリカ西部劇のパターン。結局ラストでベネット大佐を倒すのはパターソン大尉の友人であるアリソン大尉(ポール・ピアジェ)というおかしな終わり方をする。全体的にマカロニ俳優達が出演しているC級の米国西部劇といった印象だ。