「トリニティとサルタナ(72)」

TRINITA E SARTANA(伊)「トリニティとサルタナ」、TRINITY AND SARTANA ARE COMING(英)「トリニティとサルタナがやって来る」劇場未公開

カテゴリー(Alberto DellAcqua)

監督マリオ・シチリアーノ、脚本アドリアーノ・ボルゾーニ、撮影ジノ・サンティーニ、音楽カルロ・サビーナ、出演ロバート・ウイドマーク(アルベルト・デラクア)、ハリー・バード、ダニエラ・ジョルダーノ、ステリオ・カンデリ、ベアトリス・ペラ、カルラ・マンティーニ、ダンテ・マッジオ、エチオ・マラノ

70年代になったら、やたらとトリニティとかサルタナとか人気キャラクターの名前がつけられた作品が増えたが、本作品のようにどこから見てもトリニティ、サルタナには見えない主人公が登場する作品にも、こうした題名がつけられてしまった。そもそも今回のトリニティは黒人のハリー・バードが演じている。ここでいうトリニティはトリニダードトバコの出身者という意味で使われており、テレンス・ヒルの「風来坊」とは全く関わりない。

留置所から釈放されたこのトリニティ(ハリー・バード)は、故郷トリニダードトバコへ帰るための資金5000ドルを得るために、たまたま出会った若いサルタナ(アルベルト・デラクア)とコンビを組んで銀行強盗を働く。しかし、その町ではボスのバートン(ステリオ・カンデリ)が、農民の土地を搾取しようと謀略をめぐらしており、そのため苦境に陥っていた農家の娘マーサ(ダニエラ・ジョルダーノ)にトリニティは自分の取り分を渡してしまう。さらに、バートンが凶悪な山賊エル・ティグレ(エチオ・マラノ)一味とメキシコ政府の公金強奪を計画していることを知ったトリニティに結局サルタナも協力することになり、農民を助けるために奮闘することとなる。

最後はいつものマカロニマシンガンが登場して山賊一味をやっつける。あいかわらず、ドタバタした殴り合いのシーンばかりで画面を見ても何が起こっているかわからないシーンがいくつかあった。スタントマン出身のアルベルト・デラクアがロバート・ウイドマークの変名でサルタナを演じ、軽快なアクロバットを見せるシーンもあるが、1時間半鑑賞し続けるにはかなりの忍耐がいる退屈な作品だ。