「神の子アレルヤとサルタナ(72)」

ALLELUJA & SARTANA FIGLI DI…FIGLI DI DIO(伊)「神の子アレルヤとサルタナ」、HALLELUJA AND SARTANA STRIKE AGAIN(英)「ハレルヤとサルタナ再び登場」劇場未公開

カテゴリー(Alberto DellAcqua)

監督マリオ・シチリアーノ、脚本アドリアーノ・ボルゾーニ、カート・ナッチマン、撮影ジーノ・サンチィーニ、音楽エルビオ・モンティ、フランコ・ザルビ、出演ロン・エリー、ロバート・ウイドマーク、アラン・アボット、ウスチ・グラス、ワンダ・ウイスマーラ

70年代に、トリニティシリーズがヒットしたためにその影響を受けたコメディウエスタンがマカロニの主流となってきた。マリオ・シチリアーノの手による本作品もその一つ。シチリアーノは全く同じ系統の「トリニティとサルタナ(72)」も作っており、サルタナ役のロバート・ウイドマーク(アルベルト・デラクア)はそのまま同じスタイルとキャラクターを継承している。しかし、両作品とも冴えないギャグを盛り込んだC級コメディだ。

アレルヤとサルタナは、それぞれ別個に悪党ウルフ一味の馬を盗む。アレルヤは牧師に変装して逃げ延びるが、サルタナは捕まり縛り首にされそうなところを牧師に化けたアレルヤから救われる。コンビを組んだアレルヤとサルタナは、古い教会を建て直そうとする市長の未亡人を助けて、町に巣くうウルフ一味を殴り合いのすえにやっつけるという話。

クリームまみれになっての乱闘、けたたましいラッパを吹き鳴らす車椅子の老人、ウルフの名の通り月に向かって吠える悪党のボスと、盛り込まれたギャグが全くおそまつで見ていて退屈するだけ。せっかく、マカロニ向きの個性をもつ15代目ターザンのロン・エリーがアレルヤを演じているにもかかわらず全く期待はずれの作品だ。ただし唯一の救いは全編に流れる流麗なテーマ曲。これはなかなか聞きごたえがある。