「生まれついての殺し屋稼業(67)」

NATO PER UCCIDERE(伊)「殺すために生まれた」、 BORN TO KILL(英)「殺すために生まれた」劇場未公開

カテゴリー(Gordon Mitchell)

監督ジョージ・シャーマン、脚本、撮影オブリダン・トロイアーニ、音楽フェリチ・デ・ステファーノ、出演ゴードン・ミッチェル、フェミー・ベニッシュ、アルド・ベルチ、フランコ・グーラー、フレッド・ゴブラン

あのマカロニの名悪役、凄い御面相のゴードン・ミッチェルが単独で主演、正義の味方を演じる作品。悪役が必ずしも悪役を演じるのではなく時折こうした、役割の交代が行われるところがマカロニウエスタンの面白いところでもある。

物語は、流れ者のガンマン、ゴードン(ゴードン・ミッチェル)が、町を支配して農民を苦しめているタイソン(トム・フェルギイ)と、彼と組んだ悪党ダッジ(アルド・ベルチ)一味を倒すという単純なもの。いかさまで巻き上げられた金を、被害者に返してやるなどヒューマンなガンマンであるゴードンは、ダッジたちから牧場に火をかけられ、土地を安く買いたたかれようとしている牧場の娘ロリー(フェミー・ベニッシュ)を助けるため一肌脱ぐこととなる。しかし、ダッジ一味はローリーを誘拐するという悪辣な手段に出てきた。ローリーを救うため、ゴードンは単身敵地に赴く。

あのゴードン・ミッチェルが、相手の弾丸が切れたと見るや、自らライフルを捨てて正々堂々の対決を挑むシーンや美女フェミー・ベニッシュの熱い視線を受けながら荒野へ去っていくシーンなどは思わず微笑まずにはおられない。とはいうもののC級の低予算マカロニ、セットにエキストラの姿はほとんど見えず、お寒い限り。正義の味方という設定でありながら敵が先に抜こうが抜くまいが、やたらとぶっぱなし、必然性のないままに次々と敵を殺しまくる主人公は英語題名「BORN TO KILL」の面目躍如といったところ。フェリチ・デ・ステファーノもマカロニらしいテーマ曲を聞かせてくれる。