「西部の英雄バッファロービル(64)」

BUFFALO BILL,L’EROE DEL FAR WEST(伊)「西部の英雄バッファロービル」、 BUFFALO BILL,HERO OF THE WEST(英)「西部の英雄バッファロービル」劇場未公開

カテゴリー(Gordon Scott)

監督ジョン・W・フォードソン、脚本ニノ・ストレーザ、ルチアーノ・マルチーノ、撮影ジャック・ダルマス(マッシモ・ダッラマーノ)、音楽カルロ・リスティケリ、出演ゴードン・スコット、マリオ・ブレガ、ジョン・ヘンドリック、ミルコ・エリス、キャサリンリベイロ、リチャード・ストイエサント、インゲボルグ・シェイナー

西ドイツ、フランスとイタリアの合作による初期のマカロニウエスタン。そのため、例によってマカロニウエスタン独自の世界を築くより、これまでの西部劇の流れを踏襲したインディアンと騎兵隊との争いを描く作品になっている。ジョン・フォードを意識したジョン・W・フォードソンという監督の仮名も愉快だが、撮影は「荒野の用心棒(64)」のマッシモ・ダッラマーノ、音楽はカルロ・リスティケリとなかなか豪華なスタッフ。ただし、リスティケリの音楽は完全な米西部劇風だ。開拓史における英雄バッファロービルを、史劇で活躍し、11代目ターザンとしても有名なゴードン・スコットが美髯を蓄えた姿で演じている。

バッファロービルことウイリアム・コディ大佐はインディアンとの和平のために奔走していた。グラント将軍の指令を受けたビルは、友好的な酋長チーフ・ワイズ(フォドール・チャリピン・ジュニア)と友好条約を結ぶために派遣される。しかし、チーフ・ワイズの部下には好戦的なイエロー・ハンド(ミルコ・エリス)がいて頑なに白人との和平を拒んでいる。インディアンに武器を売りつけて私腹を肥やしている武器商人ドナルドソン(リチャード・ストイエサント)は、インディアンとの講和を阻むため、酋長の娘ムーンビーム(キャサリン・リベイロ)を誘拐してその罪を砦のピーターソン大佐に着せようとする。その報復としてインディアン側は、ピーターソンの娘メアリー(インゲボルグ・シェイナー)と婚約者を誘拐する。

誤解による対立を深める騎兵隊とインディアンの間に立ちながらバッファロービルは、ムーンビームを救い出し、イエロー・ハンドとのナイフによる一騎打ちも制して白人とインディアンの間に平和を取り戻すのだった。インディアンの砦襲撃シーンや爆破シーンなどけっこう大がかりだが、ストーリーの流れは典型的な古きアメリカ西部劇そのままだ。