「トリニティの賞金稼ぎ(72)」

UN BOUNTY KILLER A TRINITA(伊)「トリニティの賞金稼ぎ」、BOUNTY HUNTER IN TRINITY(英)「トリニティの賞金稼ぎ」劇場未公開

カテゴリー(Jeff Cameron)

監督オスカー・ファラディン、脚本スカンダリアート・マサセッシ、撮影アリステッド・マサセッシ、音楽バジリ・コウカロフ、出演ジェフ・キャメロン、パット・ミラー、カルラ・マンティーニ、アントニオ・コンタフォラ

ジェフ・キャメロン扮する賞金稼ぎアラン・ボイドが、メキシコの山賊一味を一掃するという単純極まりない物語。賞金稼ぎが山賊たちと面と向かって戦うシーンはほとんどなく、「夕陽のガンマン」ばりの特性バッグを持って現れたジェフ・キャメロンが遠距離から、ライフルやショットガン、そして本作の特色ともいえるボウガンを駆使していとも気楽にバッタバッタと倒していく。

それも当然で、悪党がやられるシーンはクラウス・キンスキー主演の「BLACK KILLER(71)」の画面であり、そこにジェフ・キャメロンが登場するショットを合成して作品を創り上げるという例によっての手抜き作成法でできているからである。そのため、作品のあちらこちらが矛盾だらけ。場面が変わると人物が持っていた銃が変わっていたり、唐突にそれまで登場しなかっ た人物が現れたりなどは当たり前、極めつけは同一人物を同じメイクをした別の俳優が演じているというありさま。

主人公が敵地に乗り込む場面では、見張りに気づかれないために無音のボウガンを使用するのだが、ボイドは、そんなことは忘れてしまったかのようにボウガンの矢にダイナマイトを括り付けて爆発させるという戦法を取る。そんな異変が起きているというのに見張りの山賊達は、何事もなかったかのように見張りを続ける。矛盾ばかりのZ級作品だが、そうしたツッコミどころを探しながら観賞するのもマカロニの楽しみ方の一つといえるかもしれない。