「地獄に落ちた野郎ども(72)」

QUELLE SPORCHE ANIME DANNATE(伊)「地獄に落ちた野郎ども」、PAID IN BLOOD(英)「血の代償」劇場未公開

カテゴリー(Jeff Cameron)

監督パオロ・ソルベイ、脚本アルド・シオーネ、パオロ・ソルベイ、撮影ジョルジョ・モンタグノ、音楽エリオ・マンキューソ、出演ジェフ・キャメロン、ドナルド・オブライエン、アルフレッド・リソ、クリスタ・ネル

パオロ・ソルベイが監督した、「ANCHE PER DJANGO HANNO UN PREZZO(71)」「LA COLT ERO IL SUO DIO(72)」との3部作の1本というより3本でやっと1本というべきだろう。

酒場の女コーラ(クリスタ・ネル)と婚約を決意した男が自分の財産を銀行に移すと同時にその銀行が襲われて金が奪われ、男も殺される。酒場で働く女に偏見をもっていた、殺された男の兄トム・カーター(ジェフ・キャメロン)はコーラを疑うが、コーラは自分の無実を主張し、トムと一緒に殺し屋のリー(ドナルド・オブライエン)の罪を暴く。

伏線として、リーから土地の立ち退きを迫られている一家を助けることになるストーリーをからませている。ドナルド・オブライエン演じるリー一味が決着を付けようと退去して押し寄せるラストとの激しい銃撃戦や、川に弾丸を撃ちこみ、弾が届かないと思わせておいて相手がバリケードから出て来たところを倒すという工夫したアイデアも見せ場も全く同じシーンが「LA COLT ERO IL SUO DIO(72)」で見られるが、この作品が物語の流れとしてスムーズに展開するところを見ると本作品がベースになっていると考えて良いかも知れない。

小型のストックを取り付けた長距離射程の拳銃を使いながら、櫓の上から敵を迎え撃つラストの銃撃戦は、銃声の切れ間がない撃ち合いが続き、それなりに迫力のあるシーンを創り出していた。ラストのトムとリーの対決では、トムから撃ち倒されたリーが岩場から転げ落ちるシーンをドナルド・オブライエン自身がノンカットで自ら演じており、体を張った演技をしている。こうしたC級作品でも、俳優たちは必死に演技しているところを見ると嬉しくなる。