「野郎!跪け(71)」

GIU LA TESTA HOMBRE!(伊)「野郎!跪け」、FISTFUL OF DEATH(英)「一握りの死」劇場未公開

カテゴリー(Jeff Cameron)

監督マイルズ・ディーン、脚本ディモフィロ・フィデーニ(マイルズ・ディーン)、R・M・バレンツァ、撮影アリステッド・マサセッチ、音楽ニコ・フィデンコ、ラロ・ゴーリ、出演ジェフ・キャメロン、ゴードン・ミッチェル、ハント・パワーズ、クラウス・キンスキー、デニス・コルト

「西部の物語」「一握りの死」「ジャンゴのバラード」「ミネソタスティンキーは二人力」など題名だけ見ても様々な呼び方をされているため混乱を来しやすい作品だ。そもそもディーン監督作品は他の映画の場面や音楽を転用することが多いためますます作品としてのアイデンティティが希薄になっていってしまう。

クラウス・キンスキーとハント・パワーズの主演作として語られることが多いが、この2人はゲストで出演した感じ。実際の主役はジェフ・キャメロン演じるマチョ・キャラハンである。マチョ・キャラハンはデビット・ジャンセン主演の米製西部劇「西部番外地(70)」に登場したキャラクターで、イタリアでヒットしたためそこにあやかろうとしたものだろう。

ブッチ・キャシディ(ハント・パワーズ)とドノバン(ゴードン・ミッチェル)率いるワイルド・バンチに襲撃されたキャラバン隊で、ただ一人生き残ったマチョ・キャラハン(ジェフ・キャメロン)は、牧師コットン(クラウス・キンスキー)の協力を得ながら、酒場で知り合ったオサリバン(デニス・コルト)を利用して一味の仲間として潜入する。しかし、キャラハンに友情を感じていたオサリバンは、最後の戦いの途中で、キャラハンを庇って、ドノバンの放った銃弾に倒れてしまうという物語。

タイトルバックからして馬を駆るのではなく、ワイルドバンチ?の集団が、のこのこと荒野を歩き続ける場面からスタートする。おまけに、坂道で一人が足を滑らせて転倒するのだが、そのまま撮り直しをするでもなく、カメラを回し続けているといういい加減さ。チープなセットと少ない登場人物、場面ごとの矛盾、物語の破綻と、さすが、ディモフィロ・フィデーニ作品と、悪しきマカロニの典型だ。