「憎しみの国境を越えて(72)」

2021-03-02

AL DI LA DELLO DIO(伊)「神を超えて」、BEYOND THE FRONTIERS OF HATE(英)「憎しみの国境を越えて」劇場未公開

カテゴリー(Jeff Cameron)

監督アレクサンドロ・サンティーニ、脚本アレクサンドロ・サンティーニ、ブルーノ・バーニ、撮影ガエターノ・バレ、音楽エルシオ・マンキューソ、出演ジェフ・キャメロン、ステファニア・ネリ、ジョージ・キャベンディッシュ、

ジェフ・キャメロンがインディアンの酋長を演じる珍しい作品。白人を憎むブラッククラウド(ジョージ・キャベンディッシュ)率いるアリカラ族によって、開拓者の一家が襲撃され、幼い少年と少女だけが生き残る。少女はインディアンに連れ去られ、ロアナと名付けられてインディアンの元で育てられることになる。やがて成長したロアナ(ステファニア・ネリ)はインディアンの若きリーダーであるヴォランテ(ジェフ・キャメロン)と愛し合うようになっていた。そんな中インディアン部落に傷を負った白人の男が運び込まれてきた。彼こそ幼い日に生き別れとなり、今は軍人となったロアナの兄ジョージ・オースチン(キャメロン・スチール)であった。軍のアリカラ族掃討作戦を知るジョージは妹の命を救おうとして、懸命の努力をするが、やがて軍の作戦が開始された。ロアナは拉致され、彼女の救出のため白旗を掲げたヴォランテは決死の覚悟で白人の元に赴くが、ロアナは、唐突に撃たれ、ヴォランテもロアナの後を追って自決するという悲劇的な結末が待っていた。

米国の「ソルジャー・ブルー」公開後マカロニウエスタンも白人による、インディアンの虐殺をテーマにした作品を制作するようになったが、そのどれもが不必要な殺戮や残酷なシーンを見せるだけの、低レベルの作品であった。本作も低予算のうえに、そうした悪しき作品の例に漏れず、大変ちゃちなつくりになってしまいとても残念だ。アクションシーンの映像もウイネットーシリーズの場面が使いまわされている。音楽に関しても、バスコ&マンキューソの一人であるエルシオ・マンキューソの手によるとされているが、実際はベルト・ピサーノの「キラー・キッド」のテーマ曲が使い回しされている。