「流れ者よ、墓碑銘を刻め(74)」

STRANIERO…FATTI IL SEGNO DELLA CROCE!(伊)「流れ者よ…墓碑銘を刻め」、THE LAST CHANCE(英)「最後のチャンス」劇場未公開

カテゴリー(Charles Southwood)

監督マイルズ・ディーン、脚本マイルズ・ディーン、コロラド・パターラ、撮影コロラド・パターラ、音楽マルチェロ・ギガンテ、出演チャールズ・サウスウッド、ジェフ・キャメロン、エットレ・マンニ、ファビオ・テスティ

マイルズ・ディーン監督作品の中では、場面や音楽の使い回しが少なく1本の独立した作品としての体裁をたもっている。それでいて、意外と注目されることが少なく、他作品と混同されることも多かった奇妙な作品だ。チャールズ・サウスウッド、ジェフ・キャメロン、ファビオ・テスティとBマカロニの主役俳優たちが顔を連ねているが、今回のヒーローは、「荒野の無頼漢(72)」のコサック役が目立ったチャールズ・サウスウッド。他の二人は悪役で、ファビオ・テスティにいたっては、台詞もほとんどない手下の一人としての登場。本作はファビオ・テスティの映画初出演作品だったよ うだ。

老人や子供さえ平気で射殺する凶悪な一味が町を襲うが、そんな町へやってきたのが賞金稼ぎのベン・カーソン(チャールズ・サウスウッド)、一味の賞金を狙う彼は酒場女の手引きで一味に近づこうとするが、裏切りに合って一度は捕らえられる。それを救ったのは、片足のないアル中男(エットレ・マンニ)だった。彼もかつて一味と酒場女の裏切りで片足を失っていたのだった。一味を町の広場におびき寄せた二人は、銃撃戦の末に敵を全滅させる。水筒や松葉杖に仕込んだ銃が登場し、主人公の格好良さもなかなかのものだが、やはりそれらが十分に活用されていない。ただ単発的に出てきて撃ち合って終わりという展開では物足りない。工夫不足を感じさせる一編。