「三枚の銀貨(68)」

…DAI NEMICI MI GUARDO IO(伊)「敵からは自分自身で守る」、THREE SILVER DOLLARS(英)「三枚の銀貨」劇場未公開

カテゴリー(Charles Southwood)

監督アービング・ジェイコブス(マリオ・アメンドーラ)、脚本マリオ・アメンドーラ、ブルーノ・コルブッチ、撮影アルド・ジョルダーニ、音楽カルロ・リスティケリ、出演チャールズ・サウスウッド、ジュリアン・マティオス、ミルコ・エリス、アリダ・チエリ、ロレンツォ・ロブレゾ

3枚揃えば、宝の隠し場所がわかるという謎の銀貨をめぐって、チャールズ・サウスウッドとジュリアン・マティオスが対決する本格作。カルロ・リスティケリの娘であるアリダ・チエリが出演しているのも話題になった。

流れ者のアラン・バートン(チャールズ・サウスウッド)は、駅馬車強盗に襲われて瀕死となった軍人から1枚の銀貨を託される。同じものが3枚揃えば200万ドルという財宝の隠し場所がわかるという銀貨だ。駅馬車を襲った黒装束のエル・コンドル(ミルコ・エリス)一味もこの銀貨が目的だった。残る2枚を探し始めたアランは、やはり銀貨を狙う女を正当防衛で撃ち殺すが、留置場に拘留されてしまう。ところが、彼に脱獄を促したのが共に留置されていた若いメキシコ人ホンドー(ジュリアン・マティオス)だった。一芝居打って留置所を脱出した2人はいったん別れ、アランはもう一枚の銀貨をもつという南軍将校ジャック・ガーランド(ロレンツォ・ロブレゾ)の元を訪れるがガーランドはすでに殺され、銀貨はコンドル一味の手に渡っていた。

コンドル一味はもう一枚の銀貨を探して銀行を襲うが、狙いとする1ドル銀貨を見つけることはできなかった。1ドルを奪うために銀行を襲うという発想が面白い。しかし、一味から銀貨の一つを持っていることに気づかれたアランは、捕らえられて銀貨の在処を白状させようとするコンドル一味から拷問にかけられる。しかし、アランの危機を救ったのはホンドーだった。アランはつきまとうホンドーと協力しながら、もう1枚の銀貨をもつコンドル一味と対決する。

激しい銃撃戦を制しアランとホンドーは強盗一味を全滅させて2枚目の銀貨も手に入れる。残るのは、最後の1枚だけだ。ところが、その1枚を隠し持っていたのはホンドーだった。彼はアランを撃って宝を独り占めしようとするのだが、胸を撃たれたアランがポケットにしまった銀貨のお陰で命拾いする展開は「荒野の1ドル銀貨(65)」と同じ。しかし、そのために、銀貨の文字がつぶれて宝の在処がわからなくなってしまうというオチがつく。英題名「三枚の銀貨」の方が本作品の題名としてはピッタリくる。マカロニ音楽の作曲家としては評判の悪いリスティケリも今回は、雰囲気にピッタリのそれらしいマカロニテーマを流している。