「グリンゴと呼ばれた男(65)」

SIE NANNTEN IHN GRINGO(伊)「グリンゴと呼ばれた男」 MAN CALLED GRINGO(英)「グリンゴと呼ばれた男」劇場未公開

カテゴリー(Daniel Martin)

監督ロイ・ローランド、脚本フランシスコ・ゴンサルベ、クラーク・レイノルズ、ヘルムート・ハルン、撮影マヌエル・メリノ、音楽ハインツ・ジェズ、ピエロ・ピッチョオーニ、出演ゴッツ・ジョージ、ヘルムート・シュミット、ダン・マーティン、ピーター・トルデイ、アレクサンドラ・スチュワート、シルビア・ソウラー

ドイツ資本が中心のドイツ製西部劇だが、イタリアも制作にかかわっているため、マカロニウエスタンの範疇に入る。

町の実力者ケン・デントン(ヘルムート・シュミット)は、部下のグリンゴと呼ばれる、ならず者(ダン・マーティン)一味を使って、町を支配している。悪党一味が次に狙いをつけているのは、サム・マーティン(ピーター・トルデイ)の所有する牧場だった。そんなときにやってきたのが、新任保安官のメイス・カーソン(ゴッツ・ジョージ)。カーソンは、一味を裏で操るデントンの悪事を暴き町の平和を取り戻す。

ラストも、お約束通り、人質になるために、のこのこと撃ち合いの場に出てきた恋人のルーシー(アレクサンドラ・スチュワート)を救い、デントンを撃ち倒してハッピーエンドとなる展開。しかし、悪党の手先だったグリンゴが、牧場主マーティンの生き別れになった実の息子であったことが判明する新趣向が設定してあり、グリンゴは用心棒のレノ(シグハルト・ルーポ)と相打ちになり、父の腕の中で息を引き取る。

アクションシーンも、馬の横に身を隠しながら、敵中を突破したり、柵を飛び越えたり、という乗馬アクションが豊富に盛り込まれていてなかなか楽しめる。マカロニウエスタンの黎明期だけに、格好良い音楽や、マカロニ独特のファッションなどに見るべきものはないが、マカロニウエスタンの萌芽を見出すことができる作品だ。