「デンジャーパスの2つの十字架(68)」

2019-12-18

DUE CROCI A DANGER PASS(伊)「デンジャーパスの2つの十字架」、TWO CROSSES AT DANGER PASS(英)「デンジャーパスの2つの十字架」劇場未公開

カテゴリー( Peter Martell)

監督ラファエル・ロメロ・マルチェント、脚本ラファエル・ロメロ・マルチェント、ホーキン・ロメロ・マルチェント、エドワルド・M・ブロチエロ、エンゾ・バタグリア、撮影エミリオ・フリスコット、音楽フランチェスコ・デ・マージ、出演ピーター・マーテル、ルイス・ギャスパー、アンソニー・フリーマン、アーマンド・カルボ、ヘスス・ピエンテ、デラニク・ザウルコウスカ

デンジャーパスの町を暴力で牛耳っているモラン(アーマンド・カルボ)は、彼らの悪事を告発する証人をかくまった保安官(ヘスス・ピエンテ)とその妻を子供の目の前で射殺する。長女のジュディ(マラ・クラッツ)は、モラン一味から連れ去られるが、その弟アレックスは、岩陰に潜んで難を逃れ、敬虔なクエーカー教徒の一家に助けられる。成長したアレックス(ピーター・マーテル)は復讐の執念に燃え、両親の仇を討つために町に入り。アレックスと兄弟のようにして育てられたクエーカー教徒の息子マーク(ルイス・ギャスパー)も、アレックスの身を案じて彼の後を追うのだった。

モラン一家の娘グロリア(デロニク・ザウルコウスカ)の結婚披露パーティに乗り込んだアレックスはモラン一家の息子チャーリー(アンソニー・フリーマン)を挑発し、背後からアレックスを撃とうとしたチャーリーは誤って父親のモランを撃ってしまう。怒り狂ったモラン一家は幼い日に拉致して今は一家の下働きをさせているアレックスの姉ジュディを殺そうとするが、アレックスもマークの力を借りてグロリアを誘拐する。アレックスとチャーリーは人質を交換したのち、決闘で雌雄を決することになる。典型的マカロニのストーリーで、撃ち合いのシーンが豊富なうえにピーター・マーテル演じるニヒルな主人公がなかなかよい味を出している好作品。

復讐を遂げた後も、同じく家族を失ったグロリアと悲しみを共有して復讐の虚しさを噛みしめるというラストの処理もよい。復讐に燃えるアレックスとは対照的に兄弟のように育ったマークがあくまで非暴力主義を貫きながらもアレックスに協力していく趣向も面白い。しかし、ラストは多対多の撃ち合いで主人公の個性が消されてしまう上にデ・マージの音楽が「QUANT COSTA MORIRE(68)」と同じというのはいささか興ざめ。ただし、制作年度は、本作品の方が早いので、ひょっとしたら、こちらがオリジナルなのかもしれない。