「皆殺しの長き日々(68)」

2019-12-18

IL LUNGO GIORNO DEL MASSACRO(伊)「皆殺しの長き日々」、LONG DAYS OF MASSACRE(英)「皆殺しの長き日々」劇場未公開

カテゴリー(Peter Martell)

監督アルバート・カーディフ(アルベルト・カルドーネ)、脚本アルベルト・カルドーネ、撮影アルド・グレチ、音楽ミケーレ・ラクレンツァ、出演ピーター・マーテル、グレン・サクソン、リズ・バレット、ダニエル・ジョルダーノ、フランコ・ファンタジア、マルセル・セラーノ

アンソニー・ステファンの主演作を何本か撮っている、アルベルト・カルドーネがマカロニの常連ピーター・マーテルとグレン・サクソンの2人を起用して作った作品。開幕からライフルを駆使してピーター・マーテル演じる主人公ジョーが山賊一味を皆殺しにするシーンが展開。山賊達の死体を乗せた馬を連ねてジョーが山を降りるシーンにミケーレ・ラクレンツァのトランペット曲が重なるタイトルシーンはマカロニの雰囲気満点だ。

こうして登場するジョー・ウイリアムス(ピーター・マーテル)は賞金稼ぎか流れ者のアウトローという感じだが、実は保安官。悪に対して厳しい、あまりに非情な姿勢が、副保安官エバンス(グレン・サクソン)をはじめ町の人々の反感をかっていた。そこに乗じた死神と名乗る山賊一味は、牧場の若夫婦殺しの罪をジョーに着せてお尋ね者に仕立て上げてしまう。逃亡者となったジョーは、恋人のララ(リズ・バレット)に匿われながら、山賊が銀行から奪った金を逆に奪い返して反撃の機会をうかがう。

反目していたエバンスと裏で連絡を取り合いながらジョーは死神一味を金の隠し場所に案内すると見せかけてエバンスに待ち伏せさせ、一気に壊滅させる。しかし、ラストは、エバンスの危機を救いながらも自らは傷つきいずこともなく去っていくという悲劇的な幕切れ。開幕シーンの格好良さや主人公の個性、画面の雰囲気など、典型的なマカロニウエスタンなので大いに期待させるのだが、その後の展開はだらだらとした無駄な場面が多く退屈させられる。主人公が二度にわたって山賊に捕らえられてしまうなど、主人公ジョーが意外に情けなく、活躍のシーンが少ないのも残念。