「復讐の脱獄・ガンマン無情(66)」

2019-12-18

I QUATTRO INESORABILI(伊)「冷酷な4人組」 RELENTLESS FOUR(英)「冷酷な4人組」劇場未公開、TV公開題名「復讐の脱獄・ガンマン無情」

カテゴリー(Robert Hundar)

監督プリモ・ゼグリア、脚本フェデリコ・デ・ウルティア、マニュエル・サバラス、撮影ミグエル・F・ミラ、音楽マルチェロ・ジョンビーニ、出演アダム・ウエスト、ロバート・ハンダー、ロベルト・カマルディエル、クリス・ヒュエルタ、ダイナ・ロイ、ルイス・インドーニ、ラフ・バルダサーレ、ジョン・バーサ

人気テレビ番組「バットマン」でバットマンを演じていたアダム・ウエストが主演した作品。アダム・ウエストが扮するのは、賞金稼ぎが跋扈する無法の町に秩序を回復するために派遣されたテキサスレンジャーのサム・ギャレット(アダム・ウエスト)。彼が目障りでならないアラン(ロバート・ハンダー)をボスとする悪徳賞金稼ぎの4人組は、町の牧場主アンダーソン(ロベルト・カマルディエル)を殺して、その金を奪うとアンダーソンとポーカーに興じていたギャレットを殴り倒して、殺しの 濡れ衣をギャレットに着せる。

一旦は捕らえられた彼は脱獄して無実の罪を晴らすための旅に出る。その後を追うのは真犯人である賞金稼ぎの4人組。賞金目当てで仲間すら射殺する冷酷非道なアランは、町民を扇動し、再び捕らえられたジャレットは、 縛り首のリンチにかけられてしまう。保安官(ルイス・インドーニ)は、ジャレットの鞍の中から奪われた金が発見されたと宣言する。これを聞いて驚いたのは黒幕のアラン。盗んだ金は、彼のアジトに隠していたのだ。隠し場所に向かい、金を確認するアランだったが、そこに死んだはずのギャレットと保安官が現れる。町民によるリンチは、ギャレットの無罪を信じた保安官と仕組んだ芝居だったのだ。

金を持って逃げようとするアランは背後から撃たれ、札をまき散らしながら馬から引きずられる凄惨なラストが待っている。主人公が縛り首にされたと思ったら実はトリックだったという意外性がポイントで、B級米西部劇のような勧善懲悪のつくり。アダム・ウエスト演じる正統派の善人そのものという主人公に個性が欠け、撃ち合いにも工夫がなされていない。

主人公よりも、アランを演じるロバート・ハンダーの悪役ぶりが光っている。「墓標には墓標を(64)」「遺恨10年2代目ジェームス/奴等は俺がやる(65)」  「砂塵に賭けた10万ドル(66)」そして本作など、当時テレビで公開されていたB級の作品群の中でロバート・ハンダーはそれらを象徴する一つの「顔」であったといえる。