「砂塵に賭けた10万ドル(66)」

2019-12-18

100,000 DOLLARI PER LASSITER(伊)「ラシュターのための10万ドル」、DOLLARS FOR A FAST GUN(英)「早撃ちのためのドル」劇場未公開、TV公開題名「砂塵に賭けた10万ドル」

カテゴリー(Robert Hundar)

監督ホーキン・ロメロ・マルチェント、脚本セルジオ・ドナッティ、撮影フルビオ・テスティ、音楽マルチェロ・ジョンビーニ、出演ロバート・ハンダー、パメラ・チューダー、ホセ・ボダロ、ルイス・ガスパー、ヘスス・ピエンテ、ルイジ・ピステーリ、アルド・サムブレル、ロベルト・カマルディエル

車椅子に乗った町のボス、アダム・マーチン(ホセ・ボダロ)は、かつての仲間フランク(ヘスス・ピエンテ)の行方を追っていた。マーチンはかつて傷を負ったフランクを置き去りにしたところを、フランクの反撃に会い車椅子の生活を余儀なくされていたのだ。そこに現れたのが紳士の風体をした流れ者のラシュター(ロバート・ハンダー)。ガンベルトを後ろ前につけたり、眼鏡をかけて本を読んだりする姿をマー チンの手下からからかわれていた彼だったが、本性は凄腕のガンマン。

ラシュターは、マーチンが捜しているフランクの居場所を知っているという。マーチンは早速フランクを見つけ出し拉致するが、ラシュターへの報酬は払い渋り彼を始末しようとする。ところが、ラシュターは凄腕、簡単に殺すことはできない。強盗を働きながら牧場を守る?逞しい未亡人(パメラ・チューダー)とその幼い子供達がすむ牧場にちゃっかり居座ったラシュターは、マーチン一味の間をうまく立ち回りながら、次々に報酬の額を釣り上げていく。実はラシュターとフランクは最初から示し合わせて長年の因縁に決着を付けようとしていたのだ。

この本筋のストーリーに絡ませて意外と目立つのが、マーチンの息子トッド・マーチンを演じるルイス・ガスパー。その若さを手下たちから、馬鹿にされて父に対してもコンプレックスを持っている彼だが、ガンの腕は抜群。結局からかわれる度に手下を撃ち殺すという奇妙な役どころだ。しかし、父親に自分を認めてもらおうとラシュターに決闘を挑むも、結局ラシュターに破れてしまう。

ラストは、マーチンとフランクの対決。長い因縁に決着をつけるべく対決した二人は相討ちとなり、全ての金10万ドルをラシュターが、手に入れてめでたしという結末になる。飄々とした主人公のキャラクターはロバート・ハンダーにけっこう 似合っており、肩から吊るしている腕をチェックされるが、実は拳銃は吊るしてある布ではなく、掌に巻いた包帯の中に巻き込んであった等というちょっとした工夫も凝らされている。

登場するキャラクターが多いがそれぞれに個性がしっかり与えられており、テレビで公開されたB級の作品の中でも面白く観られた方だ。ホセ・ボダロ、ルイジ・ピステーリ、アルド・サムブレル、ロベルト・カマルディエル といったお馴染みの連中が顔を揃えているのもうれしい。