「ならず者兄弟(71)」

RIMASE UNO SOLO E FU LA MORTE PER TUTTI(伊)「一人が残り、他は皆死んだ」、BROTHER OUTLAW(英)「ならず者兄弟」劇場未公開

カテゴリー(Tony Kendall)

監督エドワード・G・ミューラー、脚本アレクサンドロ・チーロ、エドワード・G・ミューラー、撮影アントニオ・モディカ、音楽フェリチ・デ・ステファーノ、出演トニー・ケンドール、ジェームス・ロジャース、ディーン・ストラトフォード

英題名の「ならず者兄弟」がピッタリとくる。撃ち合いシーンが豊富でマカロニムードみなぎる好作品。保安官のダコタ・トンプソン(トニー・ケンドール)は、町の権力者ドノバン(オメル・ガルガノ)の手によって、駅馬車強盗を手引きしたという無実の罪を着せられて服役することになる。弟スリム・トンプソン(ジェームス・ロジャース)の尽力で出獄したダコタはスリムや、ダコタの無実を信じる保安官(カルソ・ファリア)と力を合わせてドノバンの手先である真犯人のアルバレス(ディーン・ストラトフォード)一味を捜し出し復讐を果たす。

しかし、度重なる攻防の結果スリムは命を落とすのだった。兄弟2人が路上で待ち受ける6人の 敵をファニングで撃ち倒すシーンなどはマカロニならではの格好良さ。無実の罪の投獄、出獄、復讐、リンチ、決闘と流れる典型的なマカロニウエスタンだ。ラストのドノバンとの対決もダコタの恋人ジェーン(ソフィア・カマラ)がからんだ、ちょっとした工夫がなされている。ただし、主役であるはずのスリムが中盤であっさりと狙撃されて画面から姿を消してしまうなど、キャラクターの扱いが乱暴。「嵐を呼ぶプロファイター(67)」の音楽を使い回したあまりに長いタイトルシーンにもいささかうんざりさせられる。