「黄金無頼(68)」

PROFESSIONISTI PER UN MASSACRO(伊)「皆殺しのためのプロフェッショナル」、RED BLAD YEROW GOLD(英)「深紅の血、輝く黄金」劇場公開作品

カテゴリー(Edd Byrnes)

監督ナンド・チチェロ、脚本ロベルト・ジャンビッティ、エンツィオ・デラクィラ、ヘスス・バルカザール、ホセ・アントニオ・デ・ラ・ローマ、撮影フランシスコ・マルティン、音楽カルロ・ペス、出演ジョージ・ヒルトン、ジョージ・マーティン、エド・バーンズ、ジェラード・ハーター、ホセ・ボダロ、モニカ・ランダル、ミロ・ケサダ

ジョージ・ヒルトンを中心とする3人組が、金塊を狙って大活躍する「黄金の三悪人(67)」と同系列の作品。今回はガッチリとチームを組んだ3人組が南北戦争のどさくさに黄金を狙ってそれぞれの特技を生かす。3人組の目的は黄金強奪にあるが、常にゆとりがいっぱいで、軽口を叩きながら楽しんで戦っている印象がある。

南北戦争の最中、南軍の一員だが戦争の結果には無関心な男達がいた。爆破専門のスチール・ダウニー(ジョージ・ヒルトン)、馬泥棒のメキシコ人フィデロ・ラミレス(ジョージ・マーティン)、早撃ちの名手チャガヌーガ・ジム(エド・バーンズ)の3人組だ。彼らは、南軍の武器を盗んで北軍に売り渡した罪で銃殺に処されようとしたが、急遽処刑は中止、南軍を裏切り大量の公金を強奪したロイド少佐(ジェラード・ハーター)の一味を追うことを命じられる。3人の監視役として南軍のローガン中尉(ミロ・ケサダ)も同行してきた。ところが、ロイド少佐の一味は、メキシコの山賊プリメロ(ホセ・ポダロ)一家の襲撃にあって金塊を奪われてしまう。

これから始まる、3つ巴の金塊争奪戦。あるときは大佐の一味と手を握り、あるときは山賊一味の家族愛を逆手に取って罠をかける。3人組はそれぞれの特技を生かしながら大佐一味、山賊一味すべてを皆殺しにする。やっと黄金を手に入れたと思っているところへ南軍にスパイとして潜り込んでいたローガン中尉率いる北軍が現れ、これも倒したと思えば次に南軍が現れるという具合に次々に展開するどんでん返しが楽しい。どこまでも黄金への執着を断ち切れない3人組は、ラストで南軍から黄金をだまし取り荒野の果てへ去っていく。

ヒルトンは爆破の専門家という設定があるだけに、聖書の中、棺桶の中、金の箱の中などあらゆる場所に爆薬がしかけられ、マカロニならではのダイナマイト殺法がふんだんに登場する。極悪非道の山賊一味が祖母を中心とする山賊一家で、凶悪かつ残虐でありながら一族に関しては情にもろいところもマカロニウエスタンらしい特徴だ。南軍の軍帽をかぶり、葉巻を加えた髭面のスチール、たくましい両腕を剥き出しにして、肩からガンベルトを掛けた浅黒いフィデロ、黒いチョッキに頭髪を整えた金髪・碧眼のジム、という具合にスタイルも個性もユニーク。山賊一味を倒す撃ち合いシーンなどもカンツォーネの名曲「ケ・セラ」で著名な、カルロ・ペス作曲の軽快でワイルドなテーマ曲にのって格好良く展開する。スピーディでなかなか見ごたえのある好作品だ。