「血が血を呼んで(68)」

2019-12-29

SANGUE CHIAMA SANGUE(伊)「血が血を呼んで」、BLOOD CALLS TO BLOOD(英)「血が血を呼んで」劇場未公開

カテゴリー(Stephen Forsyte)

監督ルイス・キング(ルイジ・カプアーノ)、脚本フルビオ・パジョローロ、撮影ティノ・サントニ、音楽フランチェスコ・デ・マージ、出演ステファン・フォーサイス、フェルナンド・サンチョ、ジャーマン・コボス、マリサ・サリナス、フランク・ファレル、アントネラ・ジュディカ

凶悪な山賊ロドリゲス(フェルナンド・サンチョ)の一味が、修道院を襲いマドンナの像に埋め込まれたダイヤモンドのティアラを奪う。この巻き沿いを喰って修道僧の一人ルイス・ウイルビー(ジャーマン・コボス)は、情け容赦のないロドリゲスの手によって殺されてしまう。しかし、ルイスには名高いガンマンの弟アンドレ(ステファン・フォーサイス)がいたのだった。アンドレは兄の復讐を誓いロドリゲス一味を追跡する。

殺された家族の復讐をテーマにしたマカロニウエスタンで、「情無用のコルト(65)」でおなじみのステファン・フォーサイスが白い毛皮のコートを着込んだ独特のスタイルで登場するだけにガンプレイが期待されるものの、残念なことに見せ場となる撃ち合い場面はほとんどない。しかも、復讐物語にもかかわらず追う追跡するアンドレの話よりも情婦カルメン(アントネラ・ジュディカ)のために仲間を裏切るロドリゲスの話が主に描かれてしまい、対決ムードが盛り上がらない。

結局、ラストもロドリゲスを撃ち合いではなく殴り合いで倒したアンドレは取り戻したティアラを修道院に返すという無難な結末。主人公アンドレの個性はなかなか格好良いのだが、それ以外は、マカロニとしての魅力がほとんど感じられない。フランチェスコ・デ・マージの音楽も他作品の使い回しに終わっている。監督ルイス・キングはルイジ・カプアーノの変名。