「死刑執行(68)」

EXECUTION(伊)「死刑執行(68)」、 EXECUTION(英)「死刑執行」劇場未公開

カテゴリー(John Richardson)

監督ドメニコ・パオレラ、脚本ドメニコ・パオレラ、フェルナンド・フランチ、撮影アルド・スカバルダ、音楽ラロ・ゴーリ、出演ジョン・リチャードソン、ディック・パルマー、ピエロ・ビダ、フランコ・ジョルネッリ、ネスター・ガライ

刑務所での長い服役生活を終えたクリップス(ディック・パルマー)は出獄すると、2万ドルという多額の懸賞金が懸かったお尋ね者ジャンゴことジョン・コーラ(ジョン・リチャードソン)の追跡を開始することになった。しかし、ジャンゴを追うのは彼だけではなく、山賊のホアレス(ネスター・ガライ)や謎の男チャーリー(フランコ・ジョルネッリ)もジャンゴの居場所を嗅ぎまわっている。

やがてジャンゴは、相棒のバート(ピエロ・ビダ)という男といっしょに拳銃のショーを興行していることが分かり、ホアレスは彼の拉致に成功する。ジャンゴはかつてホアレス一味と共に軍の軍資金を奪ったものの、金を独り占めして逃走していたのだった。棘の付いた鉄球を使った拷問で金の在処まで案内させることになるがジャンゴは、途中で脱出して再び逃亡する。

怒り狂ってジャンゴを追跡するホアレス一味。一方クリップスも独自にジャンゴの行方を追っていたが、ゴーストタウンに潜伏しているジャンゴを発見する。ジャンゴを連行しようとするクリップスを倒したのは、なんともう一人のジャンゴ(?)であった。最初にホア レスが捕らえて金の隠し場所を白状させようとした相手は、ジョン・コーラの双子の弟ビル・コーラだった。ホアレスは、弟のビルをジョンと勘違いしていたのだ。

前半は主役として活躍していたクリップスがビルか らあっさり射殺されてしまうので面食らってしまうが、これからは、彼らを追って来たホアレス一味との大銃撃戦。一味を全滅させるまでのガンファイトは屋根裏に仕込んだ数丁のライフルを巧みに用いるなど、趣向を凝らして楽しめるものになっている。ラストで謎の男チャーリーは、奪われた軍の金を捜索するために派遣された情報将校であることが判明し、ビルは自首する形で軍に逮捕される。

この後、金に目がくらんだバートが自滅するエピソードが付け加えられているが、本筋とはあまり関係のない流れで、このシーンは余計だった。撃ち合いの見せ場は豊富で、決闘のシーンもラロ・ゴーリ作曲のトランペットのメロディに乗ってムードは満点。マカロニお得意の双子を使ったどんでん返しがあるなどシニカルな雰囲気に満ちたなかなか出来のよいマカロニウエスタンである。