「ついに来たジャンゴとサルタナが出会う恐怖の日(71)」

QUEL MALEDETTO GIORNO D’INVERNO DJANGO E SRTANA…ALL’ULTIMO SANGUE(伊)「ついに来たジャンゴとサルタナが出会う恐怖の日…最後の血が流される」、ONE DAMNED DAY AT DOWN…DJANGO MEETS SARTANA(英)「ついに来たジャンゴとサルタナが出会う恐怖の日」劇場未公開

カテゴリー(Hunt Powers)

監督マイルズ・ディーン、脚本ディモフィロ・フィデーニ、ミラ・ビテル・バレンツァ、撮影フランコ・ビラ、音楽カリオラノ・ゴーリ、出演ハント・パワーズ、ファビオ・ティスティ、ディーン・ストラトフォード、デニス・コルト、シモーヌ・ブランデル

 

マイルズ・ディーン監督の作品は…と、もっぱら批判の対象にしかされない(批判の対象にもされない?)ディーン監督だが、この作品は別。勿論、回想シーンの名を借りた場面の使い回しや、音楽の使い回しはこれまで通りだが、何より画面が格好良い。

無法の町ブラックシティに流れ者のジャンゴ(ハント・パワーズ)と新任の保安官ジャック・ロンソン(ファビオ・ティスティ)がほぼ時を同じくしてやって来る。銀行強盗や牢破りを繰り返す無法者バッド・ウイラー(ディーン・ストラトフォード)の一味は、職務に忠実だが腕は今一つの保安官を盛んに挑発する。ついに一味と対決することになった保安官だが、彼の腕では勝てないと判断したジャンゴは保安官を殴り倒して彼になりすます。人通りがなくなった往来に待ち受ける無法者の一味、つむじ風が吹きすさぶ中コートとマフラーを風にたなびかせながら保安官が静かに歩を進める。そこに重なるトランペットのテーマ。マイルズ・ディーン監督はこうしたマカロニの本質を押さえた画面も撮れるのである。

当然この対決は保安官に変装したジャンゴの勝利に終わるが、面白いのはこれから。ウイラーの弟パコ・サンチェス(デニス・コルト)が再び仇討ちの名乗りを挙げてきたのだ。2度もジャンゴに身代わりになってもらうことは保安官のプライドが許さない。果たして決闘の場に現れるのはどちらかという興味で見せてくれる。結末は題名の通り、サルタナが登場するというなかなか凝った幕切れが待っている。登場人物のほとんどが独特のロングコートやポンチョを着込んで登場。風の中でそれらを翻しながら繰り広げられる撃ち合いのシーンだけでこの作品は合格点が与えられる。