「サランダ死への20歩(70)」

SARANDA(伊)「サランダ」、TWENTY PACES TO DEATH(英)「サランダ死への20歩」劇場未公開

カテゴリー( Dean Reed)

監督テッド・マリガン(イグナシオ・イクイーノ)、脚本イグナシオ・イクイーノ、ジュゼッペ・ロザッティ、撮影ルチアーノ・トラサッティ、音楽エンリケ・エスコバル、出演ディーン・リード、アルバート・ファーレイ、パティ・シェパード、マリア・ピア・コンテ、アレハンドロ・ジョージ、セサール・オージガー、ルイス・インドーニ

人気ポップ歌手ディーン・リードがインディアンとの混血児である主人公を演じるロミオとジュリエットテーマのマカロニ。騎兵隊によるインディアンの虐殺により、部落を全滅させられた少年サランダは、自らも荒野に生き埋めにされているところを南軍の敗残兵キャロウェイ(アルバート・ファーレイ)に拾われる。やがて成長したメスチゾことサランダ(ディーン・リード)はともに育てられたキャロウェイの娘デボラ(パティ・シェパード)と愛し合うようになった。しかし、事業に成功し、市長への立候補を伺うキャロウェイは市の有力者であるセドリック(アレハンドロ・ジョージ)とデボラを婚約させる。一旦は身を引く覚悟を決めたサランダだったが、その裏にキャロウェイのかつての宿敵であったクレッグ(セサール・オージガー)と彼の情婦であるヘイゼル(マリア・ピア・コンテ)の陰謀が企てられていることをつきとめる。ついにはサランダの母親代わりとなってくれていた農家の女性がクレッグ一味によって殺されるにいたってキャロウェイとサランダの怒りが爆発する。

ワーナー・カノックス監督の一連の作品ではインディアンを虐殺する極悪非道の役を演じるアルバート・ファーレイが、混血の少年を守る心優しい父役というのが面白い。石造りの粗末な小屋の中に入るとなぜか豪華な屋敷になっているなど、矛盾だらけの低予算作品ながら、堪忍袋の緒を切ったサランダのガンプレイやスタントなしの乗馬テクニックが適度に盛り込まれており、比較的面白く見られる。インディアンがからむ許されぬ恋の物語としては珍しくハッピーエンドの結末が用意されているのもうれしい。なお、英題名「死への20歩」とは、中盤とラストに用意されている、背を向けて20歩き振り向きざまに撃つ決闘法を指している。