「3人のスーパーマン西部へ行く(74)」

E COSI DIVENNERO I 3 SUPERMEN DEL WEST(伊)「3人のスーパーマン西部へ行く」、THREE SUPERMEN OF THE WEST(英)「3人のスーパーマン西部へ行く」劇場未公開

カテゴリー(George Martin)

監督イタロ・マルチネリ、脚本イタロ・マルチネリ、撮影ハイメ・ディアス・カサス、音楽ロベルト・デラモント、出演ジョージ・マーティン、サル・ボージェス、フランク・ブラーニャ、フェルナンド・サンチョ、ペドロ・サンチェス 、クリス・ヒュエルタ、アガタ・リス

イタリアには、“スーパーマン”にあやかったチープなマントとタイツに身を包んだキャラクターが活躍する連続活劇が存在する。それが、この“3人のスーパーマンシリーズ”だ。この3人は、ひょんなことからいやいや悪と戦わなければならなくなった、ごろつきの集団というところが、いかにもマカロニ的。

それまでに、「3人のスーパーマン(67)」「3人のスーパーマン東京へ行く(67)」「3人のスーパーマンジャングルへ行く(70)」の3本が作られており本作は4作目に当たる。この後も「3人のスーパーマン香港へ行く(72)」が作られ全部で5作品。これだけ作品が作られているところからみても、イタリアではけっこうヒットしたシリーズだったようだ。そのシリーズとマカロニウエスタンの合体を試みようとしたわけだから、これはイタリアの大衆娯楽映画を語る上で貴重な作品といって良いかもしれない。いかに3人のスーパーマンとウエスタンを噛み合わせるかというところが問題だが、そこはタイムマシンという形で安易に解決してあるのも、このシリーズらしいところ。

政府の長官(フェルナンド・サンチョ)の命令を受けた3人のスーパーマン、ジョージ(ジョージ・マーティン)、サル(サル・ボージェス)、ブラッド(フランク・ブラナ)は、マッドサイエンティストが開発したタイムマシンの秘密を探るために科学者の屋敷に潜入する。しかし、そこで誤ってスイッチが入り、彼らは西部の町にタイムスリップしてしまう。赤いスーパーマンスーツを着てうろついていた彼らは、追剥にやられて下着だけにされたと村人から同情される始末。西部のスタイルに着替えてのんびり西部見物を決め込んだ彼らだったが、なんとタイムマシンを山賊ナバホジョー?(ペドロ・サンチェス)に一味に奪われてしまう。仕方なしに山賊一味に近づいて、タイムマシン奪回のためのドタバタが繰り広げられる。

全編が延々と続く殴り合いや追いかけっこ、パイ投げなど無駄な場面で構成され、ラストはサッカー大会となる。タイムマシンで旅する途中では明らかに無断借用だと思われる他の史劇の場面が次々と映し出され、なんと大映のガメラやジャイガーも登場する。